本・書籍
2019年12月23日
エディ・ジョーンズの右腕だった元ラグビー日本代表メンタルコーチによる革新的リーダーシップ論
リーダーシップは特別な才能のある人だけが持ち合わせる「資質」ではない、
誰でも伸ばすことができる「技術」だ。
今年、日本初開催ということで全国が熱狂したラグビーワールドカップ。4年前の南アフリカ戦は歴史的大逆転で、大いに盛り上がりました。
あのとき、手堅いペナルティーキックではなく大逆転のスクラムを選んだ日本代表の躍進の裏には、エディー・ジョーンズHC(当時)の右腕だったメンタルコーチの存在があったのです。
「世界で勝つことは難しい」「外国人のラグビーとはレベルが違う」
負けることしか知らないラグビー日本代表のメンタルを「変革」した元メンタルコーチ荒木香織氏が届ける「リーダーシップの鍛え方」。企画構成はサカイクの連載も担当いただいている島沢優子さんです。
現在はビジネスや教育、スポーツなどの現場でメンタルトレーニングやコンサルティング活動などを行っている荒木さんが、現場で痛切に感じたのは、「組織におけるリーダーシップの欠如」だそう。
リーダー自身が、部下やチームメンバーのモチベーションに働きかけることに自信がなく、近年の調査では日本の労働生産性は主要先進国で最下位、リーダーになりたい人や出世意欲も低く自己研鑽意欲も最下位。終身雇用は崩れ転職も当たり前、毎日出社しない働き方......。働き方の変化だけでなく成功の法則も複雑化して、先人も若者も「レールに乗っていれば安心」ではない時代に困惑している。
このような日本で今必要とされる「リーダーシップ」を鍛える方法を紹介した一冊です。リーダーシップとは生まれ持った資質ではなく、後天的に身につけられるスキルなのです。今現在部下が言うことを聞かなくて困っている管理職も、初めて部下ができて戸惑っている中堅社員も必見です。
部下や同僚の成長を引き出すためのリーダーシップは、良い組織を作り、チームに結果をもたらします。
「無理」という思い込みから脱却して「変われる」「できる」と考えられるようにするマインドセットが、成長の土台。「能力に限界はない」というマインドセットが浸透している組織では、部下や同僚ががリーダーの「想定外」の結果を達成することがあるのです。
この本で紹介されている内容はサッカーチームでも当てはまることです。「自分たちには伸びしろがある」と信じて行動をすることで成長するのです。
そのような導き方のヒントが紹介されているので、ぜひお手に取ってみてください。
発売日:2019年12月18日
出版社:講談社
単行本:ソフトカバー192ページ
価格:1,300円(税別)
購入先:全国書店、インターネット書店