2022年9月 2日
JFAが全国の保育園・幼稚園にボール・ミニゴールを「無料贈呈」スタート
日本サッカー協会(JFA)はこの度、全国の巡回指導先の保育園・幼稚園を対象に無料でボールとミニゴールを贈呈する新規事業を開始しました。
■ポケモンオリジナルデザインのボール・ゴールを贈呈
これは、子どもたちが日常的に楽しく身体を動かす中で、丈夫な身体や豊かな心を育んでもらうための活動で、新規・既存の巡回指導先に、ポケモンオリジナルデザインの幼児向けのサッカーボール10球とミニサッカーゴール2台(据置型:モルテン社製、折畳型:アルファギア社製から選択)を贈呈するプロジェクト。折畳型には、サカイクも推奨する「アルファゴール(2m×1mサイズ)」が採用されました。
9月2日、仙台市の認定こども園ナザレト愛児園では、ボールとゴールの贈呈開始を記念し贈呈式が行われました。式には、サッカー日本代表としても活躍した佐藤寿人さん、ポケモンを代表してJFAキッズアンバサダーも務めるエースバーンが出席。
巡回指導にも参加した佐藤寿人さんは、「蹴るのが得意な子もいれば、そうでない子もいますが、どの子も目がキラキラしていて、たくさんの笑顔を見ることができました。蹴るだけではなく、ボールひとつでいろんなスポーツができます。この園庭で、遊びながら、スポーツへの入口に立っていると思いますので、楽しいという思いで身体を動かし続けてほしいです」と話していました。
また、横岩眞希子園長は、「子どもたちが楽しめればいいなという思いで申し込みをしました。遊ぶのが大好きな子どもたちですので、こういったボール、ゴールが園にあることでその活動がさらに豊かになればと思います」とコメント。佐藤寿人さんと一緒にプレーした子ども達も夢中になってボールを追いかけていました。
■2022年は子どもたちへのアプローチを強化
この新規事業の発表に伴い、JFAの田嶋幸三会長は、
「私たち日本サッカー協会は、スポーツの楽しさに出合い、生涯にわたってスポーツ、サッカーに親しむ人を増やしていきたいと考えています。子どもたちの体力・運動能力が年々低下し、高齢者の医療費が増加し続ける中、われわれサッカー協会は何ができ、社会に対してどう貢献できるのかを考え、さまざまな施策を講じてきました。その中でとりわけ今年は、子どもたちへのアプローチを強化しています。
ボール遊びは一人でも、大勢でもできる全身運動です。まずは、身体を動かす楽しさに気づいてほしい。その思いから、保育園・幼稚園へのボール、ゴール配布に踏み切りました。全国の園から、このボール、ゴールを使った子どもたちの笑い声、歓声が聞こえてくることを心待ちにしています」とコメントを発表。
■子どもたちが安全に安心してサッカーに打ち込める環境を
JFAの巡回指導は2003年に始まり、現在は、年間で約 5,000(※2019年実績)の保育園・幼稚園・小学校で行われ、約50万人の子どもたちにスポーツの楽しさを伝えています。
JFAは、今後も未就学児・小学生年代を対象にした施策を展開し、その活動を拡大していく方針とのこと。2022年に入り、小学校体育への取り組みとして、JFAインストラクターを派遣した学校単位の「小学校体育サポート研修会」を開始し、7月にはウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社と小学校低学年の女性を対象とした「JFA Magical Field」発足。8月には未就学児にスターターキットをプレゼントする企画をスタートするなど積極的な普及事業を展開しています。
今後も引き続き、JFAでは子どもたちが年齢や成長に合った指導が受けられるよう指導者の養成を推し進めるとともに、キッズ巡回指導やキッズフェスティバルの活性化、スモールサイドゲームの推進、校庭の芝生化、JFAセーフガーディングポリシーの周知徹底を図るなど、子どもたちが安全に、安心して、サッカー/フットサルに打ち込める環境を広げていく予定です。
写真:(C)JFA