親子でチャレンジ
2011年1月15日
【前編】いつでも どこでも イメージトレーニングで実力発揮!
サッカーのレベルアップを目指す上で、欠かすことのできないのがイメージトレーニングです。今回は「子のメンタル、親のメンタル」が好評連載中のメンタルトレーニング・コンサルタント大儀見浩介さんに、イメージトレーニングの方法を教えてもらいました。
■チャレンジ01 目をつぶってサッカーの試合をイメージ!
試合で実力を発揮するために大切なのが『心の準備』(心理的準備)です。一流選手は体だけでなく、心の準備をして本番に備えます。心理的準備の代表的なものに、イメージトレーニングがあります。日本代表の本田圭佑選手は、試合の前に試合での動き方やプレーのイメージトレーニングをしているそうです。
イメージトレーニングには2つの代表的な効果があります。
・新たな技術の習得に役立つ
・事前にイメージすることで予行演習になる
技術の習得に、イメージトレーニングは役立ちます。イメージがなければ、人間の体は動きません。ドリブル、パス、シュート、シザーズ、オーバーヘッドキック......実はこれ、頭の中でイメージができているから、体がその通りに動くのです。
「スリランカの民族ダンスをしてください」。こう言われて、できる人はほとんどいないはず。それは、スリランカの民族ダンスがどういうものかを知らないからです。つまり、イメージができないから、体が動かないんですね。
イメージトレーニングは、スポーツの技(スキル)を習得し、上達するために欠かすことのできないトレーニング法です。
それでは、子どもと一緒に実際にイメージトレーニングをしてみましょう。最初のお題は「サッカーの試合」です。自分がサッカーの試合に出場している姿をイメージしてください。
はい、目をつぶって――ヨーイ、スタート。
それでは、目を開けてください。親子でそれぞれどんな場面をイメージしましたか?
- 自分目線で相手をドリブルでかわしているところですか?
- それとも、自分がドリブルしているところを頭上や横から、客観的に見ているところですか?
- ドリブルをしているときに、ボールを奪いに来る相手の存在はイメージできましたか?
- 観客の声援は聞こえましたか? ピッチの匂いはしましたか?
まず思い浮かべるのはサッカーをしている自分。でも実際には、敵や味方がたくさんいて、チャンスなのかピンチなのか、観客はどう反応しているかなど、多くの要素が存在しているはず。これら全てをできるだけ正確にイメージしていく練習をしましょう