親子でチャレンジ
2011年10月14日
子どもの不安を自信に変えるペップトークにチャレンジ!(2/2)
不安を自信に変え、やる気を引き出すスピーチは、あのオバマ大統領が演説で、フランスW杯で優勝した当時のフランス代表監督がW杯決勝戦でも使ったと言われています。その効果的な声かけやスピーチには、一定の法則があります。法則に従って声かけすれば、子どものやる気を促すことができます。サッカーだけでなく、子どもの勉強や、お父さんのビジネストークにも使えるので、ぜひ法則を学んで、実践してみてください!
■とにかくポジティブシンキング!
日ごろからネガティブなことを言わないように心がけていると、さまざまな状況に直面した時に自然とポジティブに物事をとらえることができるようになります。
ネガティブなイメージを払拭し、ポジティブなイメージを持つことを、選手、親、コーチ、全員が習慣として身につけることをおススメします。
【ペップトーク(効果的な声かけ)の法則】
(1)不安を自信に変換
言葉を使ってネガティブ→ポジティブに発想を転換する。
たとえ話などを用いて、不安や自信のなさは「勘違い」や「思いこみ」だと気付かせる。
(2)自信を意欲に転換
やればできるんだということに気付かせる。
練習を十分行ったなど、試合前の準備は整っていることに気付かせる。
行動を起こせば目標を達成できることに気付かせる。
(3)意欲に成功の確信を与える
今何をすべきか、成功のコツやツボを教える
(今日の試合は守備を重視してカウンターを狙う、どんどん攻撃を仕掛けていこうなど)。
キーワードを使い、行動を起こさせる。
(4)確信を持って行動を起こさせる
やる気になるメッセージや言葉を伝える。
全員がやる気になる決め台詞を言う。
【ペップトーク作成の手順】
(1)状況認識。相手の不安(ネガティブな要素)を察知する。
▼
(2)原因究明。不安の原因が何にあるかを知る
▼
(3)解決策を提示。どうすれば不安の原因を取り除くことができるか考える
■選手全員が共通理解できるキーワード
試合結果が「引き分け」となった時、引き分けを「負けなくて良かった」と考えることも「勝てなかった」と考えることもできます。同じひとつの言葉や状況でも、捉え方は人それぞれ。その人の価値観や道徳観、思考では制御できない生理的な反応、気分や体調によっても、言葉の捉え方は変わってしまいます。
どんな状況でも「話す側」と「聞く側」が同じ理解ができる言葉=キーワードを設定しましょう。キーワードが浸透すると、その言葉を聞いただけで、モチベーションがアップするようになります。試合前だけでなく、日々の練習中からキーワードを頻繁に使うことで、自然と選手たちにキーワードが浸透していくのです。
なでしこジャパンの選手たちは、女子ワールドカップの予選の時から「金メダル」を合言葉(キーワード)にしていたというのは、有名な話です。
どの国にも負けないくらい練習した、絶対にあきらめない気持ちで臨もう、そういう思いを「金メダル」という言葉に込めてモチベーションを上げ、本当に優勝しました。
キーワードは短く、みんなが同じ認識を持てればどんな言葉でもOKです。各家庭、各チームでキーワードを決めてみてはいかがでしょうか?もちろん、キーワードが効果的に作用するためには、日ごろの親子間、選手間、チーム間のコミュニケーションがベースになります。ぜひ子どもの置かれている状況を把握して、子どもがやる気になり自信を持てるようなペップトークにチャレンジしてみてください。次の試合で効果が表れることを祈ります!
※ペップトークについてもっと知りたい方はWACアカデミーまでお問い合わせください。
●WACアカデミーとは・・・
様々なチームや団体・企業向けに、前向きに積極的に取り組む姿勢を育てる「ポジティブ・シンキング」・「ロジカル・シンキング」両面をバランス良く鍛え、組織やチームの人間関係・信頼関係を築くためのコミュニケーション・セミナーや講座を提供している。
【お問い合わせ先】
WACアカデミー事務局
担当:山本
TEL:03-6380-8415
e-mail:info@wac-academy.org
こちらの記事は幼児・小・中・高校生の保護者向け教育情報のサイト「Benesse教育情報サイト」にも掲載されています。
1