親子でチャレンジ
2013年9月 2日
裸足が効く? 足裏を鍛えてスピードとキック力をアップ
突然ですが、裸足で地面を歩くことってありますか? 靴を履く生活が当たり前になり、裸足で過ごす時間がどんどん少なくなっています。
実は近年の研究で、裸足が身体にいいということがわかってきたそうです。何となく気持ちが良くて、開放感がある裸足。ブラジルの選手が子どもの頃、ビーチやストリートで裸足でサッカーをするというのも、実は足裏の神経を刺激していて、あの超絶ドリブルテクニックに役立っているのかもしれません。
今日は裸足ランニング教室や親子裸足イベントなどを主催している日本スポーツ&ボディ・マイスター協会のインストラクター、Yoshiさんに、親子でできて、裸足の効果を実感できるエクササイズやアクティビティを紹介してもらいます。
■速く走れる・ケガをしない・脳が活性化 裸足の三大効果
「まず裸足の効果についてですが、次の三つが挙げられます」
Yoshiさんは裸足で運動をすることによって次の三つの効果が得られると言います。
- 身体が持っている本来の力を発揮できる
- ケガをしづらい
- 足の裏を刺激することで脳が活性化
「ひとつ目の『身体の本来の力を発揮できる』ということについては、人間がまだ靴を履いて生活していなかった自然な形、野生の力を呼び戻すということです。裸足になることで、無理のない姿勢で歩いたり走ったりできるようになります」
近年は靴も高機能化して「足が過保護に扱われている」ため、土踏まずが成長しない「偏平足(へんぺいそく)」の子どもたちが増えていると言われています。裸足で運動することは、土踏まず形成に効果があるのだそうです。
「実際に、靴を履いて走るよりも裸足で走った方が速く走れるという実証結果もあります。靴に頼らず、足の効率的な動かし方を学ぶ観点から、サッカーをプレーしている子どもたちにもぜひ裸足で運動をしてほしいですね」
Yoshiさんが言うようにサッカー選手にとって“足”は身体の中で最も重要な場所です。効率のいい体の動きをすることで、体幹が鍛えられ「走る」動きだけでなく、蹴る動きにも言い効果が期待できそうです。
「無理のない動きをすると言うことはそれだけケガをしづらいということでもあります」
といっても、なかなか実感がわかないかもしれません。せっかく親子でチャレンジ! というコーナーなので、ここで裸足の効果を実感できる簡単なチェックをしてみましょう。
■つま先着地を体感する
①まず、裸足になってその場でジャンプをしてみましょう。
②着地した後、地面に足のどの部分から着いたかをお互いに報告し合います。
③かかとで着地した場合、つま先で着地した場合、それぞれをもう一度やってみます。
さて、あなたはつま先とかかと、どちらに近い部分で着地していたでしょう?
かかと着地をしていた人は、着地の衝撃がひざに直接伝わって、着地の瞬間大きな音がしたのではないでしょうか? 反対につま先から着地した場合は、衝撃が吸収されて、ふわりと着地ができたはずです。統計的にも、かかと着地の方がひざへの負担が大きくけがをしやすいことがわかっています。
「よくわからなかったというお子さんがいたら、座った状態で、足の裏のかかと部分をトントンと叩いてみてください。こうするとひざに衝撃が響く様子がよくわかると思います」
つま先着地をすることでケガをしにくい身体に。ひざ痛で悩む子どもたちは走り方を見直してみるいい機会かもしれません。
■やってみよう! 足指じゃんけん
子どもたちが芝生の上を裸足で思い切り駆け回る。砂浜の上を縦横無尽に走り回る。見ていて気持ちのいい光景ですが、こうした地面を直に感じられるような運動は、運動効果としても非常に意味があるものだそうです。
「足にはたくさんのツボがあると言われていますが、裸足で地面に触れることで様々な神経、感覚が刺激されます。足の裏から地面の硬さや温度、傾きなどいろいろな情報を受け取ることで、脳が活性化すると言われているのです」
足が速くなるだけでなく、正しい身体の使い方をすることで体幹も鍛えられて足腰が強くなり、脳も活性化する。いいことだらけの裸足での運動。次回は早速、裸足力強化のためのアクティビティを紹介していきますが、早速やってほしいアクティビティを先行紹介しておきます。
これぞ親子で今日からできる裸足力強化メニュー。名付けて『裸足じゃんけん』です。
足位の指をうまく使ったじゃんけんなのですが、グー、チョキ、パー全部できますか? これはもしかしたら大人の方が難しいかもしれません。グーはきちんと第三関節から深く折り曲げる。チョキは親指をうまく動かして、パーはすべての指をパッと開く。
本格的なアクティビティを紹介する前のイントロダクション! ぜひ、お風呂上がりにでも試してみてください。
次回、裸足エクササイズは9月3日(火)更新予定>>
Yoshi
愛知県出身、神奈川県在住。大学時代は伝統あるサーフィン部に所属。熱き同僚たちとサーフィンに夢中になる。 自身も慢性的なひざの痛みからランニングができずにいたが「裸足ランニング」と出会い、身体に負担をかけない走りを習得。フルマラソンを完走を果たす。現在は日本スポーツ&ボディ・マイスター協会の講師として、裸足ランニングの普及に努めている。
一般社社団法人日本スポーツ&ボディ・マイスター協会
(JSBM/からだソムリエ協会)http://www.body-meister.co.jp
理論と実践の両立を理念にスポーツイベントの立案と運営を行う。『裸足ランニング』『裸足教育指導士』や日本全国で緑と青空のハダシ教室などを出張指導。また多種多様なイベント運営として、200回を超えるランイベントの『ジョイラン』やスポーツ綱渡りの『スラックライン』、『砂漠マラソン完走CLUB』など日本初となる個性的な講座を開講中。
2013年9月7日(土) ジョイラン200回記念イベントを開催
※イベントの詳細はコチラ
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