親子でチャレンジ
2015年3月22日
嫌なことばかりじゃない!サッカー少女が少年団で得られる2つのメリット
■男子の中でプレーすることで女子が得られる快感
2つめはポジティブな面を見つけることです。男女でお互い意識していまう部分はどうしてもあるので、ものごとをマイナスに捉えてしまうことは避けられないしれません。しかし、逆にそれを自信にできるような、ポジティブな捉え方ができるようにサポートをしてあげられたら、女の子も成長していくのではないでしょうか?
たとえばわたしの場合、練習中にドリブルで交わした男の子が「やばい抜かれた......」と小声でつぶやいたことがありました。そのときはとても嬉しくなり、自信になりました。これは逆に、身体的な劣等感を持つ女の子だからこそ味わえる快感だと思います。このように、女の子が少年団でやるからこそ感じることができるポジティブな面もあるのです。
チームメイトとの関係やプレーなどでいろいろなことが起こる中で、もちろんストレスになる嫌なこともあるけれど、その中でもポジティブな面を見つけて自分の力に変えていく。そういったメンタリティーを育てていくことができると思います。このような捉え方やポジティブな面を見ていく力は、サッカーだけでなく、学校生活や将来社会に出た時など、人生の様々な場面で生きます。サッカーを通して人として成長するきっかけにもなると思います。
■女子だけの環境でプレーする機会を与えることも重要
少年団に入っている女の子のストレスとなる部分を聞いてあげるのはもちろん、プラスの部分にも目を向けられるように会話をしてあげたり、プレーを見て褒めてあげることが、少年団で男の子に交ざりプレーする女の子にとって、大きな自信となり、そしてサッカーがうまくなりたい気持ちを育んであげるきっかけになるのではないでしょうか。
一方で、女子だけでプレーをする機会を作ってあげることもとても大切だと思います。少年団のなかで逞しく成長していける女の子はもちろん素晴らしいですが、ストレスを感じて辞めたくなってしまう女の子もいると思います。そんなときに女子だけでプレーができるチームやキャンプがあったら、是非参加してみてください。新たな環境を知ることで選択肢が広がり、男の子の中で続けたいという子、女の子の中でやりたいという子、それぞれの道が見えてくると思います。男子チーム、女子チームどちらにも受け皿があり理解があるということは、女子選手の可能性を大きく広げてくれます。
なでしこJAPANが4年前のW杯で優勝したことで日本の女子サッカーが盛り上がり、女子サッカー人口は増えました。女子チームも増えていますが、まだまだ女子チームでやりたくてもできない女の子はいます。そんな現実に直面しているサッカー少女が、1人でも多くサッカーを楽しめるようになることを願います。