親子でチャレンジ
2015年5月27日
お子さんはどんな子?あなたの子どもにあった声掛けの見つけ方
サカイク編集部には、読者からよくこんな質問が届きます。
「うちの子は試合中でもすぐに砂遊びを始めてしまいます。そんなときは、どんな声を掛ければいいですか?」
「小学5年生になったうちの子は、ミスを怖がって消極的なプレーばかり。もっと積極的に試合に関わる声掛けはないですか?」
サカイク編集部は早速、サカイクキャンプでヘッドコーチを務める高峯弘樹さんにお話をお聞きしてきました。キャンプでは、数十人の子どもたちの性格を見抜き、それぞれの子どもたちにあったアプローチを実践する高峯コーチが教える声掛けのコツとは?
■自信なさげな子どもは、まず認めてあげよう
「話のこしを折るようで申しわけないのですが、ぼくがサカイク読者の悩みに対するアンサーを提示することは難しいかもしれません」
高峯コーチは開口一番につぶやくと、こう続けます。
「ぼくは、子どもの性格や特徴、育つ環境や精神状況などによって声掛けを変えています。そういった子どもたちの情報は、実際にその子と接してみないと得られません。だから、ぼくには読者のお子さんがどんな子なのか想像することはできるけど、その範疇を出ない。実際にその子と接しているお父さんお母さんが、その子にあった声掛けを見つけていくことが大切なのだと思います」
そう断わりを入れてから、高峯コーチは読者の参考になればと自身の経験を語ってくれました。先日、テレ朝系『FOOT×BRAIN』でも紹介されたサカイク親子キャンプの参加者とのエピソードです。
「先日行った親子キャンプに、“ひとみ”という女の子が参加してくれました。ぼくの目に映るその子は、どこか自信なさげにプレーしていました。自身なさげにプレーする子には、これまでにもたくさん出会ってきました。自信がない理由は子どもによってさまざまですが、試合でミスばかりしてしまう、お父さんやお母さんにすぐにプレーを指摘されてしまう、コーチに怒られる、というようなことが挙げられるでしょうか」
高峯コーチは、声掛けの前にまずは、「その子がどうしてそういった状況に陥ってしまっているのだろう?」と考えることが重要だと言います。
「ひとみは自信なさげだったので、小さい成功体験でも褒めるように心がけました。ひとみというサッカープレーヤーには、自信を持ってプレーすることが必要だと考えたからです。褒めかたは簡単です。しっかりとその子のプレーを見て、少しでも良いと思ったプレーに『ナイスプレー』『いまのプレー良かったよ』『なんでそんなプレーできるの?』と反応してあげることです」
ここで大切なのは、かける言葉の内容ではありません。子どものプレーを“見て”“認めてあげる”ことです。「自分はサッカー経験者じゃないから、サッカーをしている子どもにどう声掛けしたらいいのかわからない」と悩むお父さんお母さんがいますが、「それでも全然いいんです」と高峯コーチは続けます。
「サッカーを知らなくたっていいんです。ぼくら大人が子どもたちにしてはいけないことは、子どものプレーを否定することです」
「そこでシュートを打つな!」「そうじゃないよ!」「早くパスを出しなさい!」そういった声掛けは子どもが選択したプレーを否定することです。
「それをしてしまうと、子どもは自分の判断に自信を持てなくなり、『ここでパスを出してお父さんに怒られないかな?』『ドリブルするのは止めておこうかな?』と迷いながらプレーするようになってしまいます」
★サカイクキャンプ開催!★
■対象:小学校1~3年生
■日程:2015年7月22日(水)~7月24日(金)
■対象:小学校3~6年生
■日程:2015年7月21日(火)~7月24日(金)
■対象:小学校4~6年生
■宮城会場日程:2015年7月27日(月)~7月30日(木)
■大阪会場日程:2015年8月7日(金)~8月10日(月)
■那須会場日程:2015年8月17日(月)~8月20日(木)