親子でチャレンジ
2015年8月 5日
あなたが、子どもと一緒にサッカーをプレーしたほうがいい理由
東京ヴェルディでは、定期的に早朝親子サッカーを開催しています。
そこに広がっていたのは、少年団で見るような真剣なまなざしよりも、お父さんやお母さんと子どもたちが、一緒になってサッカーを楽しむなんとも牧歌的な風景。子どもは、下は年中から上は小学4年生まで。親は、サッカー経験者もいれば未経験者もいます。競技レベルの差は関係なく、みんなが楽しそうで、そこにはたくさんの笑顔が溢れていました。(取材・文 中村僚 写真 サカイク編集部)
■親子で一緒にボールを蹴る利点
東京ヴェルディの松本哲男コーチは、この早朝親子サッカーを開催するふたつの狙いを語ってくれました。
「親と子どもが一緒にサッカーをプレーすることによって、親に実際にプレーすることの難しさを体感してもらいたいのがひとつ。ピッチの外から見ていると『右に出せ』とか『左にドリブルしろ』と思ってしまいがちです。ところが、ピッチの中に入ってみると、つねに状況が変わる中、一瞬で判断する難しさがわかります。外から見るのと中でプレーするのとはまるで違いますから。そういったところを体感してもらえればいいと思っています。
もうひとつは、世代が違う親子がひとつのゴールを目指す機会をつくることです。一緒にゴールを目指してプレーして、実際にゴールが決まるととても良い笑顔でハイタッチするんですよ。それは見ていて気持ちのいい光景です」
松本さんの練習を見ていて特に印象的だったのが、声掛けの仕方です。ネガティブな言葉がまったくありませんでした。
「『インサイドで蹴るんだよ』とか『あっちに蹴るんだよ』と言いたくなることはあります。でも、子どもたちも一生懸命に上手くプレーしようとしています。それを助けてあげて、さらにやる気を引き出せるような声掛けができればと思うんです。
私が子どもの頃には、褒めるコーチはあまりいなくて、怒られるケースがほとんどでした。私は嫌ではなかったのですが、今は褒める指導が主流なのでそれに乗っかっています(笑)。とはいえ、褒められれば嬉しいですよね」
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