親子でチャレンジ
2015年9月 3日
がんばる子どもを助ける!家庭でできるマッサージの力加減を学ぼう
一般社団法人キッズ&ジュニアスポーツコンディショニング協会主催の「パパママトレーナー養成講座」を受講してきました。あなたのご家庭でできる1日10分のコンディショニングマッサージが習得できるというもの。講師は、INAC神戸レオネッサの選手たちのコンディショニングケアも行っている下川路さやかさん。
大阪梅田で行われた講座の内容を、10歳の子を持つママライターが保護者目線のリアルなレポートをお届けします!(取材・文 中野里美 写真提供 一般社団法人キッズ&ジュニアスポーツコンディショニング協会)
会場へ到着後、しばらくして「高松からお見えなんですか?」と先生が参加者に話しかけているのがちらっと聞こえてきました。え、そんな遠方から!? と正直驚きましたが、鳥取や高松から泊まりがけでの参加者もいました。スタッフの方によると、遠方から参加される方は過去にも多くいるとのこと。お母さんだけではなく、お父さんの参加もOKです。
■「親としてなにかサポートしてあげたい」という思いを形に
講座は、まず下川路先生の自己紹介から始まりました。バスケとスキーが大好きということで、爽やかな笑顔がとても素敵な先生です。「無愛想な怖い先生じゃなくて良かった」と内心ホッとしました(笑)。
続いて、参加者による自己紹介タイム。
ひとりずつ、子どもが普段プレーしているスポーツや年齢、今回参加した動機などを話していきます。子どものサッカークラブが同じで一緒に申し込んだという一組をのぞけば、ほかはみんな初対面。子どもの話や、抱える怪我などを聞きながら共感する部分があり、この自己紹介が終わったときには参加者同士の距離が縮まったような印象を受けました。
「我が子をトップアスリートにしたいと思っている方」という先生の質問に手を挙げた方は、全体の3割程度。過去には、8割ほどが手を挙げたこともあるそうです。お子さんや親御さんが関わるスポーツもサッカーだけではなく、普段はテニスをしているという参加者もいました。お子さんの年齢や家族構成もマチマチ。オスグットで思うようにプレーできないお子さんや、心身ともに変化が起きる成長期にさしかかる女の子など、我が子について抱える悩みや状況もさまざま。
「頑張れ!というのとは違う形で、親として何かサポートできればと思って、今回参加しました」
参加者の一人の発言に、子どもの年齢や状況は違えど、親として「何か自分なりにサポートしてあげたい」と思う気持ちはみな同じなんだなと感じました。
■記事や動画ではわからないマッサージの力加減を教えてもらおう
30~40分の座学を挟んで、マッサージの実技に入ります。はじめに、実技で使うローションがひとり一本配られます。このローション、子どものマッサージケア用に開発された商品で、今後ネットで販売される予定だそうですが、受講者は実技で使った後はそのまま持ち帰りOK!受講料に含まれていると言われればそれまでですが、なんだか得した気分です(笑)。
二人一組のペアになり、持参のバスタオルにどちらかひとりが寝転びます。部位毎に先生の見本を見ながら、参加者が実践。最初はこんな感じでいいの?と恐る恐る触りますが、先生がローションの量から、部位毎の注意点やコツなどを説明しながら進めてくれるので、マッサージ初心者でも心配いりません。
手の動かし方や、姿勢、体の使い方など、一人ずつ見てまわり、細かく指導してくれます。マッサージをしている手の上に、先生が手を置いて一緒にやってくれたりもするので、力加減もわかります。子どものマッサージをするにあたって、不安に感じる点のひとつに、この力加減が挙がります。手順や触るポイントなどは、写真と文章、動画などで紹介することは可能ですが、やはり力加減は講座に参加してみないとわかりませんよね。それが、この講座に参加する大きなポイントだと思います。
▼マッサージの内容が気になるという方は、こちらの記事をご覧ください
個人的には、「スポーツドクターみたいですね。どこかで習ったことがあるんですか?」と先生に手つきを褒めてもらい、上機嫌で受けることができました(笑)。