親子でチャレンジ
2016年1月 7日
その日の夜からわが子に実践!いま話題の1日10分でできるマッサージ講座を受けてきました
サッカーをがんばるわが子のために、食事に気をつかったり、試合に足を運んで応援したり。ママたちはきっといろいろがんばっていますよね。それだけでもすでに十分かとも思いますが、がんばって欲しいという気持ちが強くなると「もっと何かできるのではないか」と考えがち。そんなママたちにぴったりなのが、子どものフィジカルやメンタルをサポートするための知識や技術を身に着けるパパママトレーナー講座です。今回は小学3年生のサッカー少年をもつママライター小林が講座を受講してきました。(取材・文 小林博子)
■パパママトレーナー講座ってなに?
パパママトレーナー講座は、スポーツをする子どもたちのコンディショニングマッサージの知識と技術を習得するための講座。社団法人キッズ&ジュニア スポーツコンディショニング協会が主催しています。
多くのプロアスリートには、「トレーナー」と呼ばれるフィジカルをサポートする専門家がつき、体のコンディションを整えるために日頃からマッサージを行っています。パパママトレーナー講座は、子どもの専属の「トレーナー」としてのノウハウを学ぶプログラム。スポーツをするうえでのコンディションの調整だけでなく、成長期の子どもの体について知り、ケアしてあげたりけがをしにくい体づくりをサポートする他に、マッサージを通して親子が触れ合うことでのメンタル面へのメリットもたっぷりあるそうです。
■講座スタート!参加ママたちが共有する子どもへの思いとは
パパママトレーナーになるべく集まったママが10名。講義に入る前にまずは各々自己紹介をして、講座参加への思いを共有しました。参加者のお子さんが取り組むスポーツはサッカーだけでなく、野球やバレーボール、スノーボード、チアリーディングなどさまざま。ナショナルチーム入りを目指して本格的にトレーニングを積んでいる子どももいれば、わが家のように地域のチームで週末だけスポーツをしている子どもなど、シチュエーションも多岐にわたります。
共通するのは、「子どものために、もっと何かしてあげたい。そのために正しいノウハウを身につけたい」という思い。あるママは、「私がなにかしてあげられていれば、あのとき息子は怪我をしなかったかもしれない。なにもしてあげられなかったことを後悔している」と話していました。
マッサージをしてあげたくても、どこをどう触ってあげるのがいいのか、ママたちにはよくわかりません。もしかしたら逆効果になるのではないかと半信半疑だったり、いっそのこと何もしないほうがいいと考えていたり。そんな不安も1回の受講で払拭できるとあって、ママたちの期待度も高かったようです。
ちなみに、講座は10時~14時のお昼休憩なしの4時間という長丁場!正直なところ、私は若干不安でしたが、長すぎると感じることもなくあっという間でしたし、「たった4時間でこんなに学べた」というのが終わってみての感想。とても濃密な内容でした!
■トップアスリートのトレーナーも務める、その道の第一人者から学べます
今回インストラクターとして参加者にノウハウを教えてくれた下川路さやかさんは、自身がバスケットボールやスキーを本格的に行っていた元アスリート。現役を退くきっかけが練習中におった怪我だったことから、コンディショニングの大切さを痛感し、今の仕事に至っているそうです。なでしこジャパンの選手を多数輩出しているINAC神戸レオネッサのコンディショニングトレーナーも務める、その世界の第一人者です。
■そもそも“コンディショニング”ってなに?
前半2時間は座学。子どもの体におけるコンディショニングの知識を学びます。そもそも“コンディショニング”とは? その言葉を聞きなれない方や、聞いたことはあるけどなんとなくしかわからないという方も多いのではないでしょうか。(じつは私もそうでした)。
パパママトレーナー講座で参加者に配られるテキストによると、コンディショニングとは『良い状態を整え、良いパフォーマンスができるようにすること』。マッサージのほかにも、食事や休養、睡眠やストレッチなどすべてがコンディショニングにあたります。
コンディショニングをしっかりすることで、
・トレーニング効果を上げる
・故障・怪我の予防
・精神的安定
が図れるそうです。
スポーツ能力の向上のために、多くの方はトレーニングに重きを置きがちですが、トレーニング後に疲労を貯めこまないようにするマッサージやストレッチ、食事などといったコンディショニングもトレーニングと同じレベルで大切な要素なのだとか。そう知ると、子どものコンディショニングには、私たちママやパパのサポートがいかに大切かがよくわかります。
コンディショニングについて詳しく学びたい場合は、パパママトレーナー講座の入門編である「スポーツをがんばるわが子のコンディショニング入門講座」を受講するのもおすすめです。
※入門講座は団体向けの講座なので、チームなどで申込みなどをする必要があります。