親子でチャレンジ

2016年1月18日

すぐに嫌そうな態度をとるわが子が素直に!パパママトレーナー講座の効果とは

パパママトレーナー講座は、子どもにとってもコンディショニングが重要であることや子どもの体の特徴、体のつくりを学び、正しいマッサージ法を習得できるプログラム。4時間の講座を受講したパパやママはその日の夜から子どもの専属パパママトレーナーとして活躍できます。
 
前半では講座の様子をレポートしながらコンディショニングマッサージのフィジカル面のメリットをご紹介しました。今回はメンタル面のメリットのほか、私たちが日ごろからできる子どもの心に寄り添う声がけについて、ママライターの小林が学んだことをご紹介します。小3のわが子にコンディショングマッサージを行ってみたわが家の実践レポート付き!(取材・文 小林博子)
 
 
<<その日の夜からわが子に実践!いま話題の1日10分でできるマッサージ講座を受けてきました
 

■パフォーマンスを上げる親の接し方

講座では、
 
・年齢別子どもの心の特性(成長に伴う発達心理)
・子どものメンタルコンディショニング
 
を学術的に学びつつ、私たち大人が子どもと接する際に留意するべきことを知ることができました。
 
日々の生活の中でどうしても行ってしまいがちなネガティブワードをポジティブワードにするだけで、子どもへの影響力は大きく違うのだとか。
 
簡単なゲームを行って、私たちはそれを体感しました。「できない」と5回言って椅子から立ち上がるときのパワーと、「できる」という言葉のあとのパワーの違いに、全員でまたびっくり!
 
こうやって書かれた文章を読んでもいまいちわからないかもしれませんので、もう一つ例を挙げると、私たちは「レモンの輪切りをぎゅっと絞ります」と言われるだけで口の中の唾液が増えますよね。これは言葉が体に与える影響力の大きさを実感できるよい例だそうです。確かに言われてみればなるほど。言葉の力ってすごいようです。
 
そんなことを実感してから、子どもにかける言葉をなるべくポジティブにしようと意識できるようになりました。
 
例えば、
 
「どうして帰ってからすぐに宿題をやらないの?」
 
と聞くのではなく、
 
「どうして夕食を食べてから宿題をするの?」
 
に変えるなど。
 
ネガティブに聞くと言い訳を口にちがちですが、ポジティブに聞くとその子なりの理由をしっかり説明してくれるとのこと。確かにそうですよね…。
 
これは、子どもの力を伸ばすために必要な3つの要素のうちの1つだそうで、その他にも親が子どものことを気にかけ、存在を認めてあげることや、やる気スイッチを入れる言葉がけを積み重ねることによって、メンタル的にも子どものパフォーマンスが上がりやすい環境づくりになるのだそうです。
 

■スキンシップで幸せホルモンを分泌!

コンディショニングマッサージをママやパパの手で子どもに行うことは、親子ともにメンタルへのメリットもたっぷりあるそうです。
 
着目するのはパパやママが子どもの体に「触れる」こと。それにより、触れた側も触れられた側もオキシトシンというホルモン物質が脳から分泌されます。オキシトシンは、別名「幸せホルモン」。心が癒され、情緒が安定するほか、信頼感が増して親子の絆を深めてくれるなど、いいことづくめなのです。
 
マッサージで体のコンディショニングを整えることは他人でもできることですが、子どものメンタルをサポートするのは、小学生にはパパやママがベスト。一番身近にいる存在だからこそ、子どもにとってはどんな優秀なプロのトレーナーよりも時には強力なのかもしれません。
 
ちなみに、このパパママトレーナー講座は、下川路さんがINAC神戸レオネッサのトップチームの選手に行っていたマッサージを、下部組織の選手の親御さんから「うちの子にも」と頼まれたことがきっかけでできたプログラムなのだそうです。
 
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