親子でチャレンジ
2016年4月25日
子どもの最高のプレーを引き出す!試合前に親子でできる2つのトレーニング
最高に調子が良かったあのシュートの感覚を思うように再現できたら――。
サッカーに励む子どもならば、過去最高のプレーのイメージが残っているはず。ただ、どうやってそのプレーをしたかを思い出せない。でも、なんとか再現してみたい。
そんな悩みを解消し、最高のプレーを再現する方法があります。
メンタルコーチとして活躍する小田桐翔大さんは「自分の身体の感覚に、より敏感になることで最高のプレーを再現しやすくなります」と話します。最高のプレーを引き出すことで、子どもはよりポジティブにサッカーを楽しむことができるでしょう。
前編同様、後編も小学生のユウヤ君に実験に参加してもらい、話を進めていきましょう。親子で簡単にできるものですので、ぜひ楽しみながらチャレンジしてみてください。(取材・文 杜乃伍真 協力 フットサルパーク吉祥寺)
■最高のパフォーマンスを発揮するために、まずは自分の身体の状態を知ろう
まず準備すべきは、紙と色鉛筆です。紙には身体の絵を書いておきます。では、さっそく小田桐さんとユウヤ君の二人のやりとりを覗いてみましょう。
小田桐さん「まず立ってもらって、頭のてっぺんから足のつま先まで感覚を研ぎ澄ませて、ここが痛いな、ここは調子がいいな、などと感じたものをそれぞれの身体の部位に塗っていってもらってもいい?」
ユウヤ君が身体を動かしながら「右肩はちょっと凝るかなあ」「右足首は調子がいいです」「腿裏はもう少し伸ばしたほうがいいかな」などと思案しながら、紙に書かれた身体の絵のなかにそれぞれ色を塗っていきます。ユウヤ君は身体の6ヶ所に色を塗りました。
このとき大事なのは、親が子どもに対してあれこれジャッジしないこと。あくまで子どもの感覚に委ねて、寄り添うように接してあげてください。PQマップをつくる意味は、子どもが自分の身体を自分で感じられること、敏感になることだからです。小田桐さんはこう言います。
「まず子どもが自分で感じることが大事です。ユウヤくんは身体の6ヶ所になにかを感じ取ることができました。ただ、普段からPQマップを繰り返していくと、身体の各部位に対してより敏感になり、なにかを感じる部位が増えていきます。プロのアスリートになると、『背骨の上から5番目が~』というようにトレーナーに正確に伝えられる能力が身についていて、自分の身体をしっかり管理できている様子がわかります」
このPQマップを通して身体の感覚に敏感になれば、過去最高のプレーイメージに近づきやすくなるでしょう。
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