親子でチャレンジ
2016年5月10日
わが子のポジション変更を求めてはいけない!? 親がコーチとの会話で守るべき12のルール
あなたはお子さんが所属するチームのコーチとうまくコミュニケーションを取れていますか?
なぜかコーチから避けられている気がする......
なんか話しかけづらい......
そんなふうに感じることはありませんか?
それはコーチとうまくコミュニケーションを取れていないことが原因かもしれません。あなたのお子さんがサッカー選手として健やかに成長するためには、親であるあなたとコーチがお互いの役割を理解し、協力することが不可欠です。
今回は、スポーツ大国であるアメリカ合衆国で用いられる"親とコーチの間に設けるべきルール"をご紹介します。親がコーチに相談してもよい8つのケースと、相談すべきではない4つのケースを理解して、子どもの成長を阻害しないように取り組みましょう。(取材・文 スポーツライター・谷口輝世子)
■親がコーチに相談してもいいことと、相談すべきではないことがある
この"24時間ルール"がつくられたのは、もともとは親がコーチに相談や苦情を述べたいときに、試合後24時間は待ってからにしようということがきっかけのようです。
アメリカのユーススポーツ界では、親とコーチが感情的に対立し子どもの成長に悪影響を及ぼすことを防ぐため、親がコーチに相談して良いこと、異議申し立てするべきこと、相談できないこと、相談に適した時間や場所について、ルールをつくるように薦めています。各チームが導入しやすいようにルールづくりのひな形を提供している団体もあります。
一般的に子どものスポーツ、中高の学校運動部では、年度初めやシーズン前に、親とコーチが話し合うときのルールをつくったり、確認し合い、このルールに則ってコミュニケーションをとるようにします。
アメリカ人の親の中には理不尽な要求をする人もおり、そのことによってコーチの心身に過剰な負担がかかり、チーム内での信頼関係が崩れ、チームそのものが維持できなくなる危険があります。こういったトラブルをできるだけ避けるためにもどのようにコミュニケーションを取るかが重要視されているのです。
■こんなときは相談できる!親とコーチの8つのルール
『THE ENCYCLOPRDIA OF SPORTS PARENTING(Dan Doyle with Deborah Doermann Burch)』という書籍では、コーチに連絡するにあたって、24時間ルールを推奨し、コーチに相談できること、時間や場所を選んで相談することを次のようなことが書いてあります。
1、自分の子どもについての情報をコーチに話すことで、コーチのよりよい指導につながるときは相談できる。子どもの学業、健康状態、家庭事情など。2、子どもが上達するためのアドバイスをコーチに求めることはできる。3、チームの運営方針、子どものオフシーズンの過ごし方、どのようなキャンプ(チーム外の個人トレーニングなど)に参加すればよいのかを質問することができる。4、例えば、コーチがチーム内のうわさ話に関わるなどで、そのことによってチームの関係が悪くなると感じたときには、コーチに対してやめてもらうように求める必要がある。5、コーチが非倫理的な戦術やスポーツマンシップに反するような行為をしていたときには、異議申し立てをしなければいけない。コーチをまとめる協会やリーグの長などに、相談してもよい。もし、内密にしてほしい場合は、協会やリーグの長にその旨をお願いすることができる。6、チームの活動に参加することで、子どもの学習・学業に大きな支障がある場合は相談できる。7、練習や試合のスケジュールの連絡方法については相談できる8、子どもがケガや体調不良を訴えて、練習や試合に参加できない場合は相談するべき
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