親子でチャレンジ
2016年5月19日
憧れの選手が宣伝する飲料水が必ずしも健康にいいとは限らないことを、あなたが子どもに伝えるべき理由
■“好きな選手が使っているから”使うのではなく、商品を理解する必要性を説こう
ある活動家はレブロン・ジェームスに対して、アメリカは肥満の子どもたちが多く、将来の健康が懸念されているので、カロリー過多で栄養価の低い商品の宣伝から降りてくれるように嘆願書を書いています。
しかし、アメリカのプロスポーツはファーストフードやカロリーの高い清涼飲料水のメーカーがスポンサーになっています。大きなお金が動いていることから、スポーツ界やスポーツ選手が宣伝に関わる商品を選んだり、自粛するように求めたりすることは現実には難しいでしょう。
そうなると、子どもたち自身がメディアリテラシーを身に着けていくことが、より重要になってきます。
コマーシャルや広告は商業目的であること。コマーシャルや広告を制作しているのは選手ではないこと。
選手のセリフも事前に制作者側が決めていること。
憧れのスター選手が宣伝している飲食物であっても、それがスポーツ選手になるために必要な飲食物とは限らないこと。
子どもがそういう商品を購入したがった場合には、親とともに食品の成分表示などを見る習慣をつけるのもよいかもしれません。
子どもたちの憧れの気持ちを大切にしながらも、必要な商品を選ぶことができるようにするのは簡単なことではありません。大人であっても、広告やCMのイメージに心を動かされ、不必要なものを購入してしまうことはよくあることです。子どもも大人も憧れの選手たちが起用されている広告やCMと付き合っていくしかなさそうです。
スポーツに必要な道具やウェアについても憧れの選手が広告に出ているからという理由だけでなく、自分に合ったものをどのように選んでいくか、子どもたちが賢い消費者に育っていけるように見守る必要があるように思います。
選手たちは自分自身が宣伝しているカロリー過剰、低栄養の食品を飲んだり、食べたりしているのでしょうか。それは私には分かりません。
しかし、スポーツの記者会見場では、スポンサーとなっているスポーツドリンクが置かれているのを見かけることがあります。しかし、たいていの場合はそれは“飾り”であり、画面に映らない場所では他の飲物を飲んでいる選手たちが多いことを最後に付け加えたいと思います。
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