親子でチャレンジ

2017年4月10日

ヨガをサッカーに取り入れるタイミングは練習後がおすすめ? その理由とは...... <保護者体験レポート2>

近年、ヨガに取り組むアスリートが増えています。日本におけるアシュタンガヨガの第一人者であり、ヨガを日本に広めた人物として知られる、IYCインターナショナルヨガセンター主宰のケン・ハラクマ氏は、2016年に「一般社団法人 アスリートヨガ事務局」を立ち上げ、アスリートに対して適切な知識でヨガを指導できるトレーナーやコーチの育成に力を注いでいます。
 
そこでサカイクではアスリートヨガ事務局と共同で、主にサッカー指導者やトレーナー、サッカーをする子どもを持つ保護者に向けて「ヨガをトレーニングにどのように取り入れればよいか?」をテーマにしたワークショップを開催しました。その様子を3回に渡ってお届けします。(取材・文:鈴木智之)
 
 

■ヨガをサッカーに取り入れるなら練習後が良い理由とは

前回の記事では「呼吸」の重要性を紹介しましたが、ケン・ハラクマ氏は「呼吸、身体、意識の順番で気持ちを集中させていくと、日常生活やスポーツをするときに疲労を感じにくくなる」と言います。
 
そこで参加者は呼吸に意識を向けた状態で、片足立ちにチャレンジ。左右どちらかの足を地面に付け、片方の足を地面から離します。体がグラグラせずに、真っ直ぐ立つことができるかを体験してみることに。
 
「数秒間は片足立ちができるものの、バランスを崩してしまう人に対して、ケン・ハラクマ氏は「片足立ちのときは、目線を動かさないことがポイントです。意識はおへその中心に持っていってください。視線は外、意識は身体の中です。外と中、身体の中心のずれを少なくし、目を閉じて、バランスをとりましょう」とアドバイス。さらに「せーの!」の掛け声で、片足立ちにチャレンジしていきます。
 
「うまくバランスがとれる人は、身体の中心の動きが少ない人です。外から入ってくる情報に惑わされず、内側に閉じ込める意識の使い方ができると、些細なことが気にならなくなります。意識が違うところに行ったら、呼吸と身体の感覚に戻してください。慣れてくると、自分のマインドを好きなところにドライブできるようになります」
 
身体の軸、動きの軸を作るために、身体の中心に意識を向ける。これはサッカーの動きに通じる部分でもあります。続いては「足腰を鍛えるポーズ」にチャレンジ。まずは両足を開き、頭を地面に付けて体全体で三角形を作ります。
 
「スポーツをする人は足腰や内臓に負担がかかっているので、逆さになるポーズは効果的です。内臓のストレスを取り除くことができ、消化機能を活性化してくれます。スポーツは収縮する動きが多いので、伸ばす動きも必要です。サッカーの前に筋肉を緩ませるとケガをしやすくなるので、練習後などにやると良いでしょう」
 
 
次ページ:子どもとヨガをするときのアドバイス

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