親子でチャレンジ
2017年8月21日
夏休み、ちゃんと休んでますか? サッカーが上手くなるのに大事な2種類の休み方
夏休み、ちゃんと休んでますか? サッカーが上手くなるのに大事な2種類の休み方
日本の夏は暑く、長く、そして忙しい。日本の年間スケジュールの中では比較的まとまった時間がとりやすい時期というもあり、各地でさまざまな大会やフェスティバルが開催されています。合宿が行われるのも恒例ですよね。
普段とは違った場所で普段あまりできないチームと試合をしたり、トレーニングをするのは確かに刺激がありますし、サッカーだけではなく観光地を訪れたり、川や海、山で友達と一緒に遊べたりできたら、楽しい夏の思い出になることでしょう。
一方でただでさえ暑い日本の夏なのですから、身体的、そして精神的に大きな負担のかかる大会スケジュールや練習日程には普段以上に十分なケアがされなければなりません。当たり前ですがやればやるほど体は疲れていくばかり。適切な休みを取らないと、心身に様々な悪影響が出ます。
休みを取ることの大切さは少しずつ浸透してきていると思われますが、では「休み」とはそもそもどういうものでしょうか。
ドイツでサッカーコーチとして活動するかたわらサカイクにも寄稿する中野吉之伴さんが、国際コーチ会議で発表された講義・講演から「休養の大切さ」についてご紹介します。子どもが夏休み中のお父さんお母さんは、ぜひご覧ください。(取材・文 中野吉之伴)
1.休みとは、まず心身における活動プロセスの一つ
どれだけの負荷度と負荷時間がかかっていたかで、どのくらいの休みが必要となるかは変わってきます。少人数での激しいミニゲーム、ダッシュ走の連続など高負荷トレーニングが続いたときは最低でも1、2日の休みが望ましい。高負荷トレーニングを行った場合、回復するのに48~72時間必要とされています。もし一日に2部~3部練習をするならば高負荷トレーニングは一日に1回だけ60分ほど、2日間連続でしないなどの工夫も大切です。
2.休みとは、個人差があり、個々の数値に依存される
これは忘れてはならない大切な点です。「みんなで頑張るんだ!」と連帯感を大事にする指導者・保護者の方も多いかと思われますが、子どもたちにはそれぞれのキャパシティがあるということは常に頭に入れておかなければいけません。
「できる子と一緒にやればできるようになる」という考えもありますが、これにも注意が必要です。できることもあります。それはその子にできるだけのキャパシティがあったからです。ただ、その練習に食いついていくことはできても、身体の回復機能が追い付かない場合もあります。そうすると、本当に危険な状況におちいってしまうこともあるんです。トレーニングも試合も、負荷をかけてから回復するところまでをセットに考えられなければなりません。
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