運動能力
2011年4月21日
運動・栄養・休養のバランスを整えるスポーツ選手のための調整法とは?
「栄養」は食事です。主要栄養素の「炭水化物」、「タンパク質」、「脂質」を中心に摂取することでエネルギーや身体作りに必要な栄養が得られます。 「休養」は休むことです。「運動」で溜まった疲労を取り除くだけでなく、その休養の間に身体を作る大切な時間です。
この3つのバランスが崩れれば、ケガを回復させる栄養や休養が不足したり(図2)、逆に摂りすぎると肥満になってしまいます(図3)。
全てのスポーツの障害を予防するためには、まず、それぞれのスポーツの特性を理解ことが大切ですし、サッカーの競技特性を知り、その予防法について考えることも大事なことです。そして3つのバランスを意識しながら練習に励めるように、みんなで協力をしていきましょう。
それでは次回は、より「トータル・コンディショニング」の知識を深めていくために各パートについて考えていきたいと思います。
※1・・・スポーツ障害とは、スポーツ(運動)を行うことで起こる障害やケガなどの総称で、使いすぎ症候群(オーバーユース:過度の動作の繰り返しによって起る障害)といい、身体を酷使することで発生する疾患のことです。 特に、筋肉や骨が成長段階にある子どもの身体に負担をかけすぎると、打撲や捻挫・骨折などのケガだけでなく後遺症となってしまう場合もあり、選手生命に支障をきたす危険性も秘めています。また、サッカーに限らず、成長期の子どもに見られるオスグット(成長痛)は、このスポーツ障害の一つと数えられることもあります。
江上猛//
えがみたけし。ストレングス&コンディショニングを専門とするコンディショニングトレーナー。 福岡県筑後市にてセミパーソナルトレーニングシステム主体のトレーニングジムK2ATT(カット)経営。子どもから高齢者、競技選手にいたる幅広い年齢層とニーズに応じたトレーニング指導を行なうほか、本場中国武術を伝授し、普及活動を行うほか、中国武術を用いた身体操作法や独自のコンディショニング法により、体力増強や競技力向上でも高い評価を得ている。 また、一般社団法人ウェルネスJAPAN教育研修事業部チーフとして、スポーツ指導者、トレーナーのスキルアップ、及びスポーツ現場におけるスポーツ傷害予防を目的としたスポーツ医学やスポーツ科学に基づいた指導法を普及させる活動、セミナー活動も行なっている。 (社)ウエルネスJAPAN公式HP(PC)http://www.wellnessjapan.org/