運動能力
2011年7月31日
【コンディショニング第4回】少年サッカー、休息の勧め
この時期ならば、近くのプールに泳ぎに行ったり、水中でストレッチをするなどは画期的な休養法です。プールでクールダウンを行うことは、Jリーグのチームなどでも、実際に採用されていますよね。
■目と脳を使うテレビゲームは、ルールを決めて!
では、次に「消極的休養」について学びましょう。「消極的休養」は、ゆっくりとリラックスをして、音楽を楽むなど、身体を休めることです。日本中の子ども達に大きな支持を得ているテレビゲームはあまりお勧めできません。目と脳が休めないという問題があります。
テレビゲームを楽しむ時間について、私がセミナーで聞いた親御さんのお話では、1日3時間以上が当たり前というご家庭ばかりでした。本当にサッカーが上手に、強くなりたければゲームも1日30分にするといったルールが必要だと思います。
■子どもたちの自己管理能力を育てよう!
また、「消極的休養法」では小学生であれば、親御さんと一緒に、ボディートリートメント(ストレッチやケア)を行うといいと思います。難しいことではなく、ふくらはぎやお尻の筋肉を、軽くさすったり、もんであげるだけでも十分効果がありますよ。最近では、トップアスリートの間では「アロマオイル」を使ったトリートメントや「アロマキャンドル」による精神の安定化が増えてきています。香りの効果を楽しむのも、オススメします。
サッカーで激しい運動をこなし、疲れた身体を回復させるために良質な食事を取る。そして、のんびり、ぬるめのお風呂に入って、疲れを軽減させていく。そこに、お父さん・お母さんとの軽いストレッチやケアを行うといった積み重ねが「身体の教育」となり、子どもたち自身の自己管理能力を高めますので、ぜひ、自己管理能力への教育を進めてみて下さい。
江上猛//
えがみたけし。ストレングス&コンディショニングを専門とするコンディショニングトレーナー。 福岡県筑後市にてセミパーソナルトレーニングシステム主体のトレーニングジムK2ATT(カット)経営。子どもから高齢者、競技選手にいたる幅広い年齢層とニーズに応じたトレーニング指導を行なうほか、本場中国武術を伝授し、普及活動を行うほか、中国武術を用いた身体操作法や独自のコンディショニング法により、体力増強や競技力向上でも高い評価を得ている。 また、一般社団法人ウェルネスJAPAN教育研修事業部チーフとして、スポーツ指導者、トレーナーのスキルアップ、及びスポーツ現場におけるスポーツ傷害予防を目的としたスポーツ医学やスポーツ科学に基づいた指導法を普及させる活動、セミナー活動も行なっている。
(社)ウエルネスJAPAN公式HP(PC)http://www.wellnessjapan.org/