運動能力

2011年10月19日

サッカーで速く走るためのポイント(実践編)

 
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基本のフォームができたら、サッカーのための走り方について考えてみましょう。100mを全力で駆け抜ける短距離走と、緩急を付けながら状況に応じて走るサッカーでは、気をつけるポイントが異なります。
 

■ストライドよりピッチを重視

進行方向を瞬時に変えたり、急に止まったりと、サッカーではまっすぐ走るということがあまりありません。すぐに状況に対応できるように、“体重は常につま先”が基本。
かかとが地面に着いていると、次の一歩が遅くなってしまいます。
ピッチ内では、ボールから離れた場所にいてもベタ足にならず、つま先でジョギングしているようにしましょう。
 
速く走るためには、ピッチを上げることと、ストライドを大きくすることが必要ですが、サッカーではピッチを上げる方が効果的。
かかとを地面に着かないことと同様に、瞬時に方向などを判断しなければならないので、浮いている時間はなるべく短い方がいいのです。膝を高く上げることより、細かく足を動かすことを意識しましょう。
 
しかし、これもポジションや状況によって異なります。中盤など人が密集していて細かいステップが必要な場合は、上記のようなポイントを意識すれば大丈夫ですが、サイドバックやサイドハーフなど長い直線距離を走る選手は、ストライドを意識し、膝を高く上げた走り方を意識しなければなりません。このように、サッカー選手はポジションや状況にも応じて走り方を変える必要があるのです。
 
 

■ドリブルの際も同じ走り方が理想

ボールの有無にかかわらず、同じ走り方ができるといいのですが、現実ではなかなかそうはいきません。
 
Q:全速力のドリブルをマスターするために、どちらの練習が効果的だと思いますか?
 
1)全速力で走りながら、ボールを前へ蹴り出す。
2)短くゆっくりドリブルしながら、走るスピードを徐々に上げていく。
 
A:正解は1。全速力で走りながらボールを蹴ると、最初はボールが遠くに行ってしまいますが、走る速さを落とさずに、蹴る強さをだんだんと弱めるなどコントロールの感覚を養った方が、2より早く全速力でのドリブルが会得できるとか。
ついつい2の方法で練習しがちですが、初めから遅いスピードでは、ボールコントロールばかりに意識がいってしまい、走りのポイントが疎かになってしまいます。ドリブルする際も同じ走り方が理想です。
 

■リラックスして走ろう

速く走るためには、手の力を抜くことも大切です。
手を握り締めてみてください。全身に力が入ってしまいませんか?
 
走る時もサッカーの時も、足首が柔らかく柔軟に動くことができないとケガをしてしまいます。身体はリラックスしておいて、合図と共に走り出すことができるといいですね。
 
サッカーではウォーミングアップ時は70%程度の力で走り、試合前に2~3本全力で走っておくと、いいフィジカルの状態で試合に臨めます。
練習や試合後には、50~30%程度の力でクールダウンすることも忘れずに。
 
さて、走りの基本フォームとサッカーにおいて気をつけるべきポイントをいくつかお伝えしてきましたが、都平さんが過去に指導した小学生には、2ヶ月で50m走のタイムが1.5秒も短縮した生徒がいたそうです。ぜひ、試してみてください。
 

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都平 絵里さん//
とひら・えり。小学生時代はサッカー、中学・高校はバスケットボールの選手として活躍。
体育系専門学校在学中にパーソナルトレーナーの資格を取得し、現在は体育の家庭教師として、パーソナルトレーナーとして、サッカーチームに所属するジュニア選手の指導から、キッズや一般の小学生まで多くの子どもに運動指導を行っている。
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