運動能力
2018年3月12日
0.3秒速くなった!走る姿勢を意識するだけでスピードアップするタニラダーのレッスン(1)
最初は歩くときの姿勢、足の動かし方から。
次はひざを上げて、スキップの要領で行います。地面に足をつき、ひざを上げる動きを繰り返すと、地面から反発する力を感じることができます。それを「地面反力」というのですが、速く走るためには、地面反力を動きにつなげることがポイントなのです。
(スキップで地面から反発する力を感じる)
スキップの動作で地面反力を感じ、その場で10回足踏みをして前方へダッシュ。このような動きを繰り返すことで、徐々にフォームが変わっていくのがはっきりとわかります。
(肩・ひざ・母指球のラインを意識しながら接地する)
■姿勢を意識するだけで0.3秒も改善
谷さんは走っている映像を見ながら「接地時間が長くなるから、かかとから接地しないこと」「途中から上半身がスピードに負けて後傾してしまい、ブレーキがかかってしまうので、スピードに負けないようにすること」に言及。「最初に比べると、肩、ひざ、拇指球が同じラインにあって接地時間も短くなり、躍動感のある走りになってきた」と太鼓判を押します。
走りのフォームが身についたところで、再び20メートル走のスピードを計測します。すると、以前計ったときよりも0.3秒速いタイムが出ました。0.3秒は距離にすると1.5mほどになります。サッカーに置き換えると、すごく大きな差になることがわかります。
【映像解説】
トレーニング前(BEFORE):ひじが後方で伸びており、上体がぶれている。膝の上りが低く、ストライドが狭い。かかとから接地していて接地時間が長いため、ブレーキがかかっている感じ。
トレーニング後(AFTER):上体のブレがなくなり、ヒザがあがっている。足裏の横のアーチで接地できているため、接地時間が短くなっている。スピードに乗り、スムーズに前に進むようになった。
黒崎選手は「0.3秒はサッカーの中では大きいですね。ここまで教わったことは、まだ意識しながらでないとできないので、もっとトレーニングをしたいです」と声を弾ませながら、感想を話してくれました。
トレーニングの前半で、速く走るための動きのベースを身につけたところで、ここからはサッカーの実戦的なターンの動きへと移っていきます。続きは次回の更新でお届けします!
後編:ひざを曲げると遅くなる!オフ・ザ・ボールのスピードをアップするタニラダーのレッスン(2)