健康と食育

2011年1月 8日

【第5回】Let's ショクイク!-『寒い冬こそ、朝食をしっかりと!』

身体を構成する栄養素を摂取し、発育やコンディション維持の重要な役割を担う食事。子の代わりに親が筋トレをする訳にはいかないけれど、食事ならサッカーに必要な献立を親が考え、子どもに提供することできます。そういう意味で、食事とは親が協力できる唯一のトレーニング手段なのかもしれません。この企画では、日々の練習後や試合前後に採るべき、食べるべき栄養素や献立など、ジュニア世代の選手に必要な食事のお話をご紹介します。今回はJリーグのFC東京で栄養アドバイザーを務める久保田尚子さんにお話しをお聞きします。

■基本は1日3食(以上)食べること

「小学生時代は大事な成長期です。その小学生時代にサッカー選手にふさわしい食事を食べていると、自分で食事を作る、あるいは選ぶ時になっても自然とそれができるものです。そして、サッカー選手にふさわしい食事とは、じつは私たちがずっと健康で過ごせるための食事に共通している部分がたくさんあるのです。そんな意味で、小学生時代は"一生の宝"になる良い食習慣形成の時期でもあるのです。

具体的に良い食習慣とは、まず、1日3食(以上)食べること。仮に朝食を抜いたと仮定すると、前日の夕食から昼食まで16~17時間も空いてしまいます。となれば当然エネルギー不足が起きます。すると、体温が上昇しないまま、しかも脳のエネルギーも不足したまま学校へ行くことになります。その結果、低体温、集中力や注意力不足といったことになってしまうわけです。 この寒い時期、とくに注意しないといけないことです。"朝食は食べて当たり前!"、そんな食習慣をつけてあげましょう。

忙しいから朝食作りもたいへん......というお母さんたちの声も聞こえてきそうですが、気負いは無用です。簡単にできて、いざとなれば子どもたちにも作れる、そんな朝ごはんだってたくさんあります。日に日に最低気温が更新される時期、朝食を食べずに学校に向かうなんて、ペナルティキックを受けることになったゴールキーパーのようなものです。どうぞ温かい朝食を食べさせて、学校に送り出してあげてください。

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