健康と食育
2015年7月 9日
夏バテ予防や疲労回復の処方箋!"眠たくなるサイクル"の作り方【プロから学ぶ疲労回復と夏バテ対策2】
■心のリフレッシュは、疲労回復にも効果的
――ほかに、即効性のある疲労回復の方法はありますか?
「やっぱり、食事です。練習後、また試合後に子ども迎えに行った際、すぐにおにぎりを食べさせることです。とにかく一刻も早く糖質を体に取り入れさせる。ジュニア年代は大事な時期ですから糖質がなければ筋肉も作れません。その一方で、心のサポートも必要です。トップアスリートに関するとある研究論文には、『スポーツが子どもと親のコミュニケーションを生んだ』と書かれていました。試合や練習の出来もあるでしょうから言葉をかけるにもタイミングが大事です。でも、何より子どもたちの喜怒哀楽を共有することがお父さんお母さんにとって一番やってあげられること。疲労とは、体に溜まるものだけではなく、心にも蓄積されるものですから」
――「気にかけてあげる」ということが心のサポートにつながると。
「子どもは自分の挑戦を見られたいと思っているものです。ジュニア年代は必ずそれを態度に出します。ですから、親に限らず、コーチもそれを見逃さずに『見ていたぞ』という意味を込めて声をかけてあげるのが役目だと思います。子どもたちの微妙な仕草を見逃さない。そのためにも見守り、観察する。それができれば、自然に子どもたちが欲するタイミングで言葉を投げかけてあげられるはずです」
――心のリフレッシュにもつながることですが、最近は癒し効果のあるウェアなんかもあります。
「パフォーマンスアップを狙った圧迫系のウェアもいいですが、体全体を緩めることで血流を促し、心身ともリフレッシュできるウェアも出てきています。試合後のストレッチには、興奮状態にある神経を落ち着かせる意味もあります。ようするに、交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを促進することでリフレッシュ効果をもたらすのです。それが身につけるものでできるのですから、そういうものをうまく有効活用するのもいい。1つのツールとしては使えます」
――最後に1つ質問です。疲労回復には食事は欠かせないものですが、最近では細かく分けて食事するのもいいと聞きます。
「先ほど、試合直後におにぎりを食べさせるのがいいとお伝えしました。そうすると、帰宅後に『お腹が空いていないので食事ができない』という状況になります。よく誤解されるのですが、1日に必要な摂取カロリーと栄養バランスを考えた上での話なので、帰宅後の食事はおにぎりの分を抜いても構わないのです。そのときには、おにぎりで摂れなかった栄養がとれるようにバランスをとった食事にすればいい。1日3食と言われますが、状況によってはトータルの摂取カロリーと栄養バランスを満たしていれば、食事は細かく分けて食べても大丈夫です。重要なことは、それを食べることで何の意味があるのかを把握しておくこと。子どもが嫌々食べるようなルーティーンは本末転倒ですし、ストレスを与えてしまいます。だからこそ、お父さんお母さんはあ的確なアドバイスとサポートをするため、必要な知識を得ることが大切なのではないでしょうか」
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