健康と食育

2016年12月14日

小学生は予防接種を二度打つ必要がある!サッカー少年のインフルエンザ対策とは

■小学生は予防接種を2度打つ必要がある

大人の場合は1シーズンに一度の予防接種で4か月程は抗体が有効に働くのですが、子どもの場合はそうはいかないので注意が必要です。
 
「小学生は1シーズンに二度、予防接種を打つ必要があります。予防接種は打ってから一週間くらい経たないと効果が出ないことを考慮すれば、目安としてはインフルエンザが流行り始める11月の初めと終わりに一度ずつ打てばベストだと思います。いまからでも遅くはありません。ほとんどの病院で受診できるので、ぜひ受けてほしいです」
 
とはいえ、予防接種の受診は任意のため、現状ではすべての小学生が予防接種を受診しているわけではなく、だからこそ学校内で流行してしまうことがあるのも事実です。インフルエンザは一回の注射が3千円程度。二回で6千円ほどと医療費も馬鹿になりません。注射を嫌う子どももいるでしょう。
 
「それでも、インフルエンザにかかってしまって辛い思いをしたり、治療のために時間を費やしたりしなければいけないことを考えれば、予防接種を受けてほぼインフルエンザのウィルスをブロックして、友だちと思う存分サッカーを楽しんだほうが良いと思いますが、いかがでしょうか?」
 
いつもどおりにサッカーを楽しむためにも、風邪やインフルエンザ対策は万全に準備しましょう。
 
 
田地陽一
東京家政大学栄養生理学研究室准教授。筑波大学大学院博士課程医学研究科修了。医学博士。日本栄養・食糧学会参与。専門は栄養学、スポーツ栄養学、運動生理学、分子生物学。東京武道館健康体力相談室でスポーツ相談員を経験。著書に『栄養生化学』(メヂカルフレンド社)、『動く、食べる、休むScience』(アイ・ケイコーポレーション)、『臨床栄養管理ポケット辞典』(建帛社)などがある。
 

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