健康と食育
2018年4月 4日
「牛乳を飲むとお腹が...」は生まれつきの体質が原因だった! J選手の管理栄養士が教えるお腹が痛くならない牛乳の飲み方
■普通牛乳、低脂肪、無脂肪 どの牛乳を選べばいいのか
(食事はバランスよく。強い骨を作る乳製品は意識して摂取しよう ※写真はサカイクキャンプのランチ風景)
さて乳製品ですが、栄養素でいえばタンパク質とカルシウムが多いということはご存知の通りです。
そのため成長期の選手にとっては、毎食でも摂りたい食品です。
よく選手がバランスよく食事をしているかどうかの目安に、
①主食
②主菜
③副菜
④汁物
⑤果物
⑥乳製品
の①~⑥をそろえて食べることが奨められます。
ここからもわかるように、乳製品は単品でも摂りたいほど選手にとっては必要な栄養素が多く含まれているのです。
では乳製品をこまかく食材でみてみましょう。
牛乳、ヨーグルト、チーズなどがあります。
牛乳は、普通牛乳以外に、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳などがあります。よくどれが良いのか聞かれますが、まずは原材料が生乳のものを選びましょう。
低脂肪牛乳はおいしくないということをよく言われますが、例えば低脂肪牛乳には、生乳から脂肪分を取り除いたものと、脱脂粉乳や脂肪などを混ぜて製造したものとがあります。どちらが良いかと言えば、やはり前者の方。また飲んでおいしくない、と思うのは後者の方だと思います。
まずは原材料をチェックして、体脂肪が気になったり、運動量が少なくエネルギーの摂りすぎが気になる場合などは低脂肪や無脂肪を使えばよいでしょう。
乳製品の後編では、チーズやヨーグルトの上手な摂り方などをお話ししていきたいと思います
川端理香(かわばた りか)/管理栄養士
スポーツ栄養WATSONIA代表。元日本オリンピック委員会強化スタッフ。2004年アテネオリンピックでは「VICTORY PROJECT」のチーフ管理栄養士として、2008年北京オリンピックでは強化スタッフとして全日本男子バレーボールチームのサポートを行う。
Jリーグでは、これまで浦和レッズ、東京ヴェルディ1969、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、FC岐阜、コンサドーレ札幌などのトップチームや、横浜FマリノスやFC東京などの個人選手や、プロ野球選手やプロゴルファーなどのサポートも行っている。また、企業の栄養アドバイザーや大学、専門学校の講師を務めるなど多岐にわたって活動。
著書に『サッカー選手の栄養と食事』『子どもの身長を伸ばす栄養と食事』『10代スポーツ選手のケガ予防の栄養と食事』(大泉書店)、『カラダの悩みは食べ方で99%解決する』(ゴルフダイジェスト社)など多数。
サッカー少年の子育てに役立つ最新記事が届く!サカイクメルマガに登録しよう!