健康と食育
2018年11月12日
毎日のお風呂が身体を強くする!? パフォーマンスが上がる「正しい入浴と睡眠」の知識①
■入浴剤を上手に使って、疲労回復、スキンケアを
血行促進やお肌の乾燥にお勧めしたい入浴剤は、炭酸ガス系と保湿系です。炭酸ガスは温浴効果を高めて血管を広げ、血行を促進することで体を温めます。ワールドカップに行く時に「きき湯」を運ぶ本田圭佑選手の姿がインターネットで掲載されたことから、サッカー日本代表の選手も宿泊先のホテルで使用していたということです。
また五感のひとつである「触覚」。サッカーでは場合によって、風を肌で感じて、ボールの蹴り方や力を判断する必要があります。さらに、肌には菌を防ぐ免疫機能もあるので良い状態で保つことがとても大切。特にサッカーは屋外スポーツで、常に紫外線にさらされています。肌のダメージには乾燥が一番の敵ですのできちんとケアをしましょう。
(写真は過去のサカイクキャンプでの入浴風景です)
入浴後は角質の水分量がぐっと減ります。お風呂から出たら10分以内に保湿することが重要です。けれど子どもが自分で全身を保湿するのはなかなか大変なことなので、保湿系の入浴剤を使って全身くまなく保湿しましょう。もちろん大人の乾燥肌にも効果があります。
入浴後10分が保湿のゴールデンタイムなので、大人はこの時間に化粧水や乳液などを使用すると良いでしょう。
炭酸ガス系の入浴剤は、2時間程度その効果が持続します。お湯が減ったら、足し湯と同時に入浴剤を追加しても良いそうです。また、保温や保湿効果は追い炊きしても残っていると教えてくれました。
現在は様々な種類がありますので、疲労具合や肌の状態などを見て、入浴剤を使い分けましょう。効果や香りなど、異なるものをいくつか用意して、その日の体調などによってチョイスすれば、お風呂タイムも楽しいものになるでしょう。
(株)バスクリンの入浴剤はどれも安全性のテストを実施しているので、小さな子ども(3か月を過ぎた赤ちゃん)からお年寄りまで利用できるのだそう。もちろん、残り湯は洗濯に利用できますので、お風呂習慣に取り入れてみてくださいね。
※安全性の考え方、取り込み方はメーカーによって異なります。
今回は疲労回復のための入浴の重要性をご紹介いたしました。後編では入浴同様に疲労回復のカギとなる「良質な睡眠」を取る方法をお伝えしますのでお楽しみに。
石川泰弘(いしかわ・やすひろ)
株式会社バスクリン 広報責任者 博士(スポーツ健康科学)
東京都出身。小学校から高校までサッカー部に所属。
順天堂大学大学院で博士号を取得。専門は運動生理学。温泉入浴指導員や睡眠改善インストラクターの資格をもち、"お風呂博士"としてテレビや雑誌などに数多く登場。五輪選手や同社契約アスリートに入浴や睡眠の指導を行うほか全国各地で温泉や入浴、睡眠に関する講演を実施している。
著書に「バスクリン社員が教える究極の入浴術 お風呂の達人」(草思社)「たった一晩で疲れをリセットする睡眠術」(日本文芸社)などがある。