健康と食育
2024年4月11日
サッカーで高パフォーマンスのために事な「足の爪」、適切な長さに整えるタイミングと巻き爪防止の形とは
サッカー選手にとって大事なパーツである足の爪。あなたのお子さんは足の爪をご自身で切っていますか? 保護者がされているでしょうか?
先日サカイクで行ったアンケート結果では、このようになりました。
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インスタグラムでのアンケートでは、「6年生以降も親が切っている」という回答が最多に。
今後は自分で切るようになる年齢だと思いますので、正しい爪の切り方やケアの方法を、引き続き、爪専科の高山定也さんに教えていただきました。ぜひ参考にしてみてください。
(取材・文:前田陽子)
<<関連記事:ボールを蹴ると爪が痛い、割れた! 「足の爪」が与えるサッカーへの影響と正しいケア
■巻き爪防止の爪の形
爪は1枚ではなく、薄い爪が3枚ミルフィーユ状に重なって構成されています。爪の先が2枚に分かれた経験がある人も多いと思いますが、一番上の爪が剥がれたり、欠けたりすると2枚爪の原因になります。
その原因は乾燥によるものです。爪にも保湿が大切なので、ハンドクリームを塗る、ネイルオイルをつけるなどして保湿しましょう。
足の爪は基本的にスクエアオフにします。スクエアオフとは、少しだけ角を落とした形のこと。こうすることで引っ掛かりや、巻き爪を防ぎます。
■爪切りはNG、やすりを使って長さを調整
長さは白い部分が1㎜ほどに揃えます。白い部分が全くなくなってしまうのは深爪です。爪は一度にカットするのではなく、少しずつ切り揃えましょう。爪切りで切ると断面ができて、2枚爪の原因になるので、爪やすり(バッファー)などで整えるのが良いです。
爪やすりは、高価なものだとダイヤモンドを使った物などもありますが、100円ショップなどで安価に手に入るもので十分です。
【正しい長さの爪】
【深爪】
■爪のケアは入浴後に
足の爪の長さは、2週間に1度くらい長さを確認しましょう。爪切りなどを使用するほど伸びていない状態で確認できれば、爪やすりで整えるだけで十分です。
爪の手入れは入浴後がおすすめです。長さを揃えるだけでなく、保湿もこの時間に行いましょう。入浴時には爪の間などに入った砂やゴミなどを丁寧に洗い流すことも忘れずに。爪と肌の間から雑菌が入ることも多々あります。爪ブラシがあると便利です。
■爪切りを使って切るときの注意 巻き爪予防
爪と皮膚の間にテーピングなどをしてから爪を切ると、深爪や巻き爪の予防ができます。
巻き爪になった爪はカットするとさらに巻き爪が進んでしまいます。また、巻き爪を経過して深爪すると爪切りで皮膚を傷め、そこから雑菌が入り思わぬ感染症になることも。
巻き爪は自然治癒しませんが、爪を伸ばすことで好転することもあるので、巻き爪になったら爪を伸ばす努力をするよう、医療機関で伝えられます。
■爪が割れたときの対処 無理に剥がさず、病院へ
ケアをしていても、プレー中の接触などで爪が割れてしまうことはあります。その際は、剥がしたりせず、テーピングなどで保護します。痛みが酷い、出血が止まらない場合は病院に行きましょう。
人工爪を使用するなど対応方法はありますが、プロならまだしも、育成年代の子どもたちは痛いときはサッカーを休むことも、長引かせない秘訣です。
また、爪と皮膚の間にある甘皮は細菌が入らないようにする役目を持っています。小学生では足のみならず手の甘皮を処理する必要はありません。その代わり、入浴後にクリームを塗るのを習慣にするなど保湿の意識は持ちましょう。
■最高のパフォーマンスのためにも大事なパーツだから、しっかりメンテナンスを
サッカーで最大限のパフォーマンスをするためにも、爪は大切なパーツです。爪があることで走ったり、ボールを蹴ったりすることができます。自分の体を自分で理解することが高パフォーマンスにつながります。
親御さんたちは子どもの爪に保湿? と思うかもしれませんが、乾燥で割れるのは大人と同じです。爪の長さを保ち、毎日清潔にして、保湿する。体をメンテナンスするように、爪をケアしてケガのなくプレーできる環境を整えましょう。
高山定也(たかやま さだなり)
元サッカー選手。現在は医療・