サッカーを観て学ぶ

2014年10月10日

FC東京の若きキーマンが語る!サッカーを観てプレーに生かす方法

身長173センチと小柄ながらも、高い技術と広い視野で決定的な仕事をするFC東京のMF三田啓貴選手。彼はどのようにして、ピッチ上での自分の役割を理解し実行する力を身につけたのでしょうか。今回はFC東京の若きキーマンが語る、サッカーを観て自分のプレーに生かす方法を教えてもらいます。
 
取材・文 石井宏美
 

■イニエスタのボールの置きどころを観て、自分のプレーの参考に

――三田選手は普段からサッカーを観ますか?
 
リーガ・エスパニョーラを観ることが多いです。とくにFCバルセロナの試合。FC東京のトレーニングルームで映像がよく流れていることもあって、プレミアリーグの試合を観る機会もあります。バルセロナの試合は、好きなイニエスタ選手のプレーに注目することが多いですね。(イニエスタの)相手の逆をとる動き、逆をとるドリブルやパスに注目します。それと、イニエスタ選手のボールの置きどころは、自分がプレーする上でよく参考にさせてもらっています。
 
――普段から、海外サッカーや海外の選手のプレーは、意識的に見るようにしていますか?
 
特別に意識するというよりは、一つひとつのプレーを見て、“あっ、いまの(プレーは)うまいな”と思う程度ですね。どちらかというと、純粋に試合を楽しんでいます。イニエスタ選手もそうですが、メッシ選手やネイマール選手のようなワクワクするプレーを見るのが好きです。
 
――三田選手のオフ・ザ・ボールの動き、とくにボールをもらう際にいろいろと工夫している印象を受けます。試合を観るうえで、そういった部分は注目していますか?
 
たとえば、バルセロナのサッカーは完成しているじゃないですか。だからこそ、“こう動いたらここにパスが出る”というようなことが自然とできている。ただ、日本でそれを行うのはなかなか難しいと思います。小さいころからおなじサッカー、伝統あるサッカーを継続的に行うケースは少ないですから。だからこそ、つねに自分で動きながら工夫しないと、ボールが出てこなかったりする。そういった意味では、そこは意識してプレーしています。
 
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