サッカーを観て学ぶ

2014年12月 9日

スペイン一流コーチ直伝! 試合後の子どもにしたい3つの質問

 

■試合を終えて、帰ってきた子どもへの接し方

ここからは、サッカー少年の親御さんへのアドバイスになります。試合を終えて、戻ってきた子どもに対してどのように接すればいいのでしょうか? ダビッドコーチは「3つの質問をしてほしい」と言います。
 
 
[試合後の子どもにしたい3つの質問]
 
質問1「試合は楽しかった?」
質問2「自分のプレーはどうだった?」
質問3「結果はどうだった?」
 
 
「最初にしてほしい質問が『試合は楽しかった?』と聞くことです。これはもっとも重要な質問です。そのとき、子どもが『2対1で勝ったよ』と結果について答えるかもしれません。そうなった場合、結果に関して聞いているのではないので、再度『楽しかったかどうか』を質問してみてください。そこで『楽しくなかった』と答えるのであれば、注意が必要です。『どうして楽しくなかったの?』と掘り下げて聞いてみましょう。もしかしたら、サッカーがそれほど好きではないのかもしれません。チームを気に入っていないかもしれません。監督やチームと合っていない、他にやりたいことがある……といった状況かもしれません。大切なのは、サッカーをして楽しく過ごすこと。楽しくないのであれば、なにか解決策を考える必要があります」
 
最初に「サッカーを楽しめているか」を確認したら、ふたつ目の質問です。ここでは自分のプレーについて尋ねます。
 
「ふたつ目に、『自分のプレーはどうだった?』と聞いてみてください。『今週やった練習の成果は出た?』という聞き方も良いです。ここでも『2対1で勝ったよ』と結果について答えるかもしれません。しかし、そうではなくて『自分のプレーはうまくできた?』と聞いてほしいと思います。直近のトレーニングでサポートのコンセプトを学んでいるのであれば、『サポートはしっかりできた?』や、パスのコンセプトを学んでいるのであれば、『パスはうまくできた?』と聞いてほしいです」
 
日々のトレーニングで学んでいることが、試合で発揮できたか。育成年代は結果だけではなく、内容も重要です。トレーニングを通じてサッカーを学び、試合でトライすることで選手として成長していくのです。
 
「サッカーを楽しめたか、自分のプレーはどうだったのかを尋ねた後、最後に結果を聞きます。しかし多くの親は、質問の順番を逆にしています。家に帰ってきたとき、最初に『結果はどうだった?』と聞いてしまうのです。サッカーをやっていたとしても、子どもは子どもです。小さな大人ではありません。何よりも、子どもたちが楽しく過ごすことを考えなければいけません。たとえ勝ったとしても、良いプレーをしたとしても、本人が楽しく過ごせていないのであれば、意味がないものになってしまいます。たとえ試合に勝てたとしても、自分が学んだプレーを出すことができていなければ、近い将来、勝つことができなくなってしまうでしょう。スペインにも、子どもに対して怒鳴る指導者はいます。ですが我々サッカーサービスは、トレーニングをするときは“子どもは子どもとして扱うべき”だと思っています。落ち着いた環境の中で、しっかりとサッカーを学びながら楽しく過ごすこと。それこそが、もっとも大切なことだと思います」
 

サッカーサービスが教える
「世界で活躍するサッカー選手の育て方」を無料配信!

サッカーサービスによる「知のサッカーメルマガ(無料)」に登録しよう!

※メールアドレスを入力して「メルマガに登録する」ボタンをクリックしてください。

※このメール配信はいつでも簡単に解除することが可能です。

 
【PR】サッカーサービスウィンターキャンプ2014-2015
MVPはバルセロナに招待し、現地クラブチームでのトレーニングに参加。現在関東で展開中のサッカーサービススクールで指導を行うポールコーチに加え、スペインから来日のサッカーサービスコーチ陣が、ジュニア世代に必要なプレー判断の基準となる個人戦術を、たった数日で徹底トレーニング。
詳しくはこちら>>
 
 
【PR】サッカーサービス大人のためのサッカークリニック
世界的指導者集団サッカーサービスが来日。欧州のプロサッカー選手も採り入れているサッカーサービス独自のトレーニングメソッドである『エコノメソッド』を通じて、今、改めて「理解し、実践できる」ものに変えていく大人のためのトレーニングを実施。
詳しくはこちら>>

 

前へ 1  2

関連記事

関連記事一覧へ