インタビュー

2011年3月 4日

【前編】目標へ向かって全力で走ってきたサッカー人生‐松原良香

ウルグアイへ渡った松原さんは、ほどなくしてウルグアイの首都モンテビデオを本拠地とする名門クラブ、CAペニャロールでプレーをすることになります。

「今年1月、初心を忘れないように当時住んでいた部屋へ行きました。3帖くらいのスペースにトイレとお湯の出ないシャワーがあって、我ながらすごいところに住んでいたなぁ、って思いましたよ(笑)。当時のことを思い出すと、最初の1週間は日本に帰りたくなってばかりでした。隣はキャバレーで夜中まで音楽がガンガン響いているし、外に出れば治安も最悪。言葉なんてさっぱりわからず、友達もいなかったですしね」

その厳しい環境下で松原さんの心を支えていたのは、ユース年代から一緒だった伊東輝悦選手(ヴァンフォーレ甲府)、前園真聖選手(当時横浜フリューゲルス)、松波正信選手(当時ガンバ大阪)などJリーグでプレーする同期選手の活躍と恩師・山本昌邦さんから何度も聞いた"世界と戦えるチーム"という言葉だったといいます。

「Jリーグ発足直後で盛り上がっている日本と、私がプレーをしているウルグアイでは、"サッカー"を取り巻く環境は、天と地ほどの差がありました。(Jリーグでの)ライバルたちの戦いぶりも耳に入ってきていたので、すごく刺激になりましたし、『絶対に負けられない』と、日々の練習に打ち込みました。だからこそ、這い上がってやろうと余計に頑張れたと思います」

その後、ジュビロ磐田へ入団し日本へと凱旋する松原さん。
そこで待っていた新たな壁とは。続きは後編にて。

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