インタビュー

2011年5月 1日

『「マネる」ことは「学ぶ」こと。誰かのプレーをマネし、憧れることは、自分を伸ばす"力"になります』-【File1】近藤岳登(神戸)

■"魚獲り""鬼ごっこ"。小学校時代の"遊び"にはすべて意味があったと思う。


――近藤選手がサッカーを始めたキッカケを教えてください。
「僕の小学校は4年生になるとクラブに所属する決まりだったのですが、たまたまクラス担任の先生がサッカー部の監督だったこともあって、自然の流れでサッカーを始めました。始めたばかりのころは、とにかく紅白戦ばかりやっていましたね。あとは1対1、3対1のボールの取り合いなどの練習。ドリブルが好きだったので、3人を相手にドリブルで抜いていく練習は楽しかった。朝は早くから学校に行ってボールを蹴り、休み時間も、そしてもちろん放課後もサッカーばかりしていました。まさに疲れ知らず(笑)。記憶に残っているのが、当時、まだインステップキックの蹴り方を知らなくて、トゥーキックばかりで蹴っていたこと。小学生だと筋力がないので、インステップキックでボールを蹴ってもボールが飛ばないからトゥーキックばかりを使っていたのかな!? 今考えると、もっとインステップキックの練習をしておけばよかったかなと思います。ボールがそんなに飛ばなくても、蹴り方や身体の使い方をマスターしておけば、あとは成長とともに(インステップキックを)うまく蹴られるようになりますから。でも、どんな練習でもムダなことなんて一つもなかったんじゃないかなと思います」

――サッカー以外のスポーツは、何かされていたんですか?
「サッカーよりも野球を先に始めたのですが、監督から出されるサインを覚えられず、守ることもできず......。途中から練習に行くのが嫌で仕方なかったし、よくサボっていました(笑)。でも、野球もそうですが、川での魚獲りにしても鬼ごっこにしても、小学校時代の"遊び"にはすべて意味があったと思う。たとえば川の魚とりは足腰が鍛えられるし、鬼ごっこもアジリティ的なものが強化される。サッカー一筋ではなく、いろいろ経験したからこそ、今の自分があるんじゃないですかね」

――サッカー続けていく上で、楽しかったこと。また、逆に悔しかったことを聞かせてください!
「ジュニア(小学校)年代でも本当にうまいヤツがいるんですが、そういう選手を目の当たりにすると、自分が下手に感じるんですよね。でも、同時に「絶対に負けたくない」という気持ちもある。そして、その負けず嫌いの気持ちが次の練習、モチベーションにつながっていくんです」

前へ 1  2  3