インタビュー

2011年5月 3日

『サッカーを辞めた2年間。それは、本当に"サッカーの大切さ"を痛感したかけがえのない時間』- 【File3】近藤岳登(神戸)

――松田監督は近藤選手にとって、かけがえのない存在なんですね。
「僕がプロになって出場した試合を見に来てくれたときも、「あんなプレーができるんだな」「このままやればトップになれる」という言葉をかけてくれました。また、ヴィッセルでサイドバックとしてプレーをするようになると「大学時代にそれに気づいてやれなくて悪かったな」と声をかけてくれたときには、人間として"すごいな"と感心しました。小中高の指導者ももちろん尊敬していますが、人間性を作り出してくれたのは、間違いなく松田監督。人として、選手として大切なことを教えてくれました。本当に感謝しても感謝しきれないくらいです

――一プロになった今、あらためてご両親への感謝の気持ちも感じているのではないでしょうか。
「サッカーを辞め、再び社会人でプレーするようになって、働くことの大切やお金を稼ぐことの大変さを知りました。大嫌いだった父親に対する気持ちも、それをきっかけに一気に変わりました。自分自身それに気づいてから、再び大学に行ったのは良かったと思います。びわ成のときには、(お父さまが)試合を見に来るようになりましたし、僕からも「見に来てよ」といえるように、父親ともすごく仲良くなった。また、一緒に汗を流して、涙して、苦しい思いをしてきた仲間たちの存在も大きいですね。ときにはぶつかりケンカもするけど、それは信頼できる仲間だからこそできること。今、所属しているヴィッセル神戸でもそうですが、サッカーをやってきた仲間というのは本当に心でつながっている。まさに"絆"です

近藤岳登//

こんどうがくと
DF。1981年2月10日愛知県生まれ。174cm/71kg 豊川東部中-愛知産業大三河高-大阪体育大-東海理化-びわこ成蹊スポーツ大を経て2007年、ヴィッセル神戸に加入。明るいキャラクターでサポーターの人気も高く、チームのムードメーカーでもある。

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