インタビュー

2011年5月29日

『プレイヤーと変わらないくらい"審判"も楽しい!』プロフェッショナルレフェリー相樂亨さん

サイドラインを選手と並走し、オフサイドを見極める"副審"は、決して試合中に目立つ存在ではありません。でも、サッカーに欠かせない重要な存在です。その副審を務める相樂亨さんは、日本にたった3名(2011年5月現在)しかいない副審のプロフェッショナルレフェリーのお一人。審判への道を歩むキッカケから「若い審判の参考となるようなレフェリーでありたい」と願うその思いに迫ります。

■「サッカーの審判は"レフェリーというスポーツ"といえるくらい楽しい」

勉強はあまり好きではなかったけれど、小学校から大学まで体育の成績は常に最高評価。近所のお兄さんたちに誘われて、小学4年生からサッカーの道へ。審判を目指したのは、高校のサッカー部を指導していた先生がきっかけでした。

「高校(県立宇都宮北高校)のサッカー部の監督をしていた十河(正博/そがわまさひろ)先生が、国際審判員でした。当時Jリーグが開幕して、(日本中で)サッカーが大人気だったころで、国際主審をされていました。

僕は少し早い時期に大学への進学が決まっていたので、「暇なら手伝え」と先生にいわれたんです。栃木県サッカー協会に顔を出すと「若手が来た!」と大喜びでした(笑)。なので、「それなら」と、高校卒業間近に4級の資格を取りました。東京の大学(東洋大学)でサッカー部に入部しましたが、週末は審判の割り当てがあったので栃木に戻っていました。だから、大学のサッカー部では平日に練習をするだけで試合には出ない部員でしたね。

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