インタビュー
2011年5月30日
『日本代表を育てる気持ちで取り組んでほしい』プロフェッショナルレフェリー相樂亨さん
審判は、走ること以外に急発進、急ブレーキとか、サイドステップ、ターンなどが必要となります。バックで走ったり、横向きで走ったり。急ブレーキは筋肉に本当に負担になります。スピードに乗ってしまえば、早く走ることはそれほど大変ではないかもしれませんが急に止まるのは難しいので、より良いポジショニングで判定するためにぜひトライしてみてください。
そして試合の後は軽く冷やすと、次の日の疲れの残り方が違うと思います。また、試合の翌日はゆっくり寝ていたいと思うのですが、ちょっと体を動かしましょう。30分でいいので、歩いたり、筋肉を堅くしたり緩めたり。少し動くと体内に血が流れて、回復がバツグンに良くなるはずです」
実践トレーニングからケアの方法まで。読者のみなさんに伝えてくれたメッセージは、相樂さんが審判として積み上げてきた貴重な時間の一部分。 最後に、相樂さんに聞いてみました。「副審の面白さとは?」――。
「審判の醍醐味は、選手たちが審判の存在を忘れて勝負に徹することができたと感じられたとき。言葉にするのは難しいのですが、選手たちが審判の判定を意識することなく試合に集中し、試合終了のホイッスルが吹かれた時、『やりきったな』というような感じられたとき。そのためには、まだまだ、改善できることがたくさんあると思うので、もっといい副審になれるように努力しなければと思います。お父さんレフェリーのみなさん、一緒に努力を続けて審判を頑張りましょう」
取材協力/日本サッカー協会審判部
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