インタビュー
2011年6月15日
『必死にボールを追いかける子どもたちの姿は今も昔も変わらない』-【File1】駒野友一(ジュビロ磐田)』
「幼い頃のことをあまり覚えていないのですが(苦笑)、地元・和歌山に、当時ガンバ大阪に所属していた森下仁志さん(現ジュビロ磐田コーチ)が、チームメイトの磯貝洋光さんと一緒に来てくださったことがあるのですが、それが初めてプロ選手との対面する機会だったので、すごく刺激になりました。普段、プロ選手を間近で見る機会がほとんどありませんでしたからね。自分が目指すプロサッカー選手に出会えたことは、その後の大きなエネルギーになりました。『あの人のようになりたいな』と、より気持ちは高まったと思います。そういう意味でも、大きな刺激になりましたね」
――では、実際にプロ選手になった今、"自分が夢を与えなければ"という気持ちや責任感も強く感じることもありますか?
「毎年、お正月に地元・和歌山でフットサル大会に参加しているのですが、子どもたちと接するたびに、一人でも多く和歌山県からプロサッカー選手が誕生してほしいと強く願います。僕の地元である和歌山県は、昔からサッカーよりも野球が盛んな地域なんです。お正月の第74回高校サッカー選手権で初芝橋本がベスト4(1995年度)になってからは少しサッカー人気も高まってきました。でも残念ながら、現在は自分が和歌山に帰るたびにチーム数も少なくなっているようで、合併しないと存続できないというクラブもあるそうです。ただ、サッカー人口が減っているという現実ではありますが、必死にボールを追いかける子どもたちの姿は今も昔も変わらないなと感じます」
駒野友一//
こまのゆういち
DF。1981年7月25日和歌山県生まれ。172cm/76Kg
大野JFC-海南市立第三中-サンフレッチェ広島ユースを経て、2000年サンフレッチェ広島に加入。豊富な運動量と正確なクロスを見せる。独特の雰囲気を持ちファン・サポーター、チームメイトも魅了し続ける日本を代表するサイドバック。