インタビュー
2011年6月26日
長友佑都(インテル)By NIKE FC PLAYRES' FORUMレポート
日本代表、インテル(イタリア)で活躍する長友佑都選手。いまや国民的な人気を誇る彼が、ナイキ原宿で行われたイベント『NIKE FC PLAYRES' FORUM』に参加し、プロを目指す子供たちを前に「夢を持つこと、努力をすることの大切さ」について、話をしてくれました。ここでは、トークショーの一部をリポートとして、お届けします。
■「自分の中に能力は眠っていると思っているので、それを甦らせることが大事」
南アフリカW杯からの1年は、10年分ぐらいの経験をしたように感じています。それぐらい長かったです。W杯があって、チェゼーナ(イタリア)に移籍して、アジアカップで優勝して、インテルに移籍しました。シーズンの最後はコパ・イタリアで優勝することができて、すごい経験ができました。
これもすべて、日々の積み重ねです。毎日の生活、すべてが僕を成長させてくれました。僕は苦しい時ほどチャンスだと思っています。それを乗り越えたら、成長した自分が待っている。そう信じて、なりたい自分を描いて、苦しさを乗り越えます。
中高時代はサッカーがヘタクソだったので、走ってばかりでした(苦笑)。最初はスタミナもスピードもなかったです。ただ、自分の中に能力は眠っていると思っているので、それを甦らせることが大事だと思います。誰にでも、能力はあると思う。それはテクニックだったりパスだったり......。いい部分が、必ずあると思います。
■「強くなって、走れるようになったら活躍できる」
スピード、運動量、技術など、長所を伸ばすことが、上のレベルに行くために必要なことだと思います。短所を克服するというよりは、長所が伸ばすことによって、短所の部分が後からついてくると思います。僕は中学時代、長所がありませんでした。身長も伸びなかったですし。だから、とりあえず強くなろうと思いました。強くなって、走れるようになったら活躍できるのではないか考えて、トレーニングをするようになりました。