インタビュー
2011年7月 4日
『見ている人はちゃんと見ているし、評価をしてくれる』李忠成(サンフレッチェ広島)
「運を呼び寄せるのは努力以外のなにものでもない」ときっぱりと口にする李忠成選手。そのインタビュー【File.2】は、子どもたちへのアドバイスやサッカーへの想いについて、存分に気持ちを語ってくれました。
■「学生時代はなぜ勉強しなければならないのかと思っていましたし、勉強する意味がわかりませんでした。でも......」
――今振り返って、小学生のころに「もう少しこういうことをやっておけばよかったな」と思うことはありますか?
「今の子どもたちは海外のサッカーや世界トップレベルの選手たちのプレーを、テレビはもちろん、インターネットなど、様々な方法でみることが出来る。僕は中学生くらいになってやっとそういうものを見ることができたので、うらやましいです。
南米系の独特なフェイントや、それとはまた異なる欧州のシザーズやシザーズフェイントなどを見たときはかなり衝撃を受けましたよ。世界にはこんなプレーをする選手もいるのか、こんなプレーがあるのかと。それからはそれを真似てみたり、自分のプレーに取り入れたりしていました。
小学校の頃からそういうものを真似ていれば、今、自分のプレーの幅ももっと広がっていたんじゃないのかなと考えることもあります。だからこそ、今の子どもたちには、自分の好きな選手を一人見つけて、その選手のシュートやドリブルの仕方、ディフェンスの仕方などを真似てほしい。それをやるだけでも、うまくなると思いますから。ぜひチャレンジしてほしいですね」
――李選手はサッカーと勉強の両立をどのように考えていますか?
「正直なところ、学生時代はなぜ勉強しなければならないのかと思っていましたし、勉強する意味がわかりませんでした。でも、プロ選手になって、インタビューを受けたり、ブログを書いたり、様々な場面で発言をする機会がある度に、勉強することの大切さを痛感します。