インタビュー
2011年8月30日
W杯予選を戦う代表選手が登場! 田中順也選手(柏レイソル)が語る柏レイソルと日本代表
「プロ1年目からJ1でもまれることも大切だけど、J2でチームとしてじっくり成熟できる時間もあったので、僕自身はプラスに捉えていました。J2で圧倒的な強さを見せて、その中で自分はどんな存在になれるのか、どうチームに加わっていけるのか。そして、どういう結果が出せるのか。いろいろと考えながらも、いいスタートを切ることができたんじゃないか、と思います」
――そのプロ1年目の、昨年1年間で、何を得て、学んだと思いますか?
「とにかくネルシーニョ監督と、1年間一緒にできたことに大きな意味がありましたね。1シーズンを通してのメンタルの保ち方、コンディションの安定のさせ方。
昨年は左サイドでもプレーしていたのですが、そこでのボールのもらい方だったりポジショニング、タイミング、無駄に動き過ぎないことなど、とにかく、いろいろなことを叩きこまれましたから。それまで、割と自由に、感覚的にプレーしていた部分があって、外から頭の中にサッカーを詰め込まれることもそんなになかったので、考えること機会が多くなりました」
――疲れませんでした?
「疲れましたよ。本当に頭がパンクしそうになっていました(笑)。残暑が厳しくなった頃が特に......」
――そのパンクしそうになった状態をどのように乗り越えたんですか?
「いや、パンクしきったまま終わりました(笑)。結局、昨年はシーズンを通して6ゴールしか決めていないですから。もっと試合に絡んでもよかったですし、だからこそ、『このままではダメだな』とも感じられたんですけどね」
■「自分の武器を磨かなければいけないですよね。まだ2年目だから、というような甘えたことはいっていられません」
――2011年は、J1での戦いとなっているわけですが、シーズンオフの間はどのような準備をしていましたか?
「昨年は、夏の終わり頃に、体が重くて動けなかったので、まずは体重を80㎏から72kgに落としました。僕にとっては、この"オフ"の期間がすごく重要で、中3から高1の間の休みも、身体が大きくなって劇的な変化が見られましたし、今回も、オフの間に体重を落として体のキレも出たし、動きやすさや体力の持続など、全然、違う体になりました。また、充電期間を経て、考え方やイメージなどもふくらみましたね」