インタビュー
2018年2月 2日
「今だ」と思ったらチームの約束事ムシ! 元レアルのシャビ・アロンソが語るクリエイティブなチャレンジとは
アディダスフットボールは、今年6月に開幕するFIFAワールドカップロシア大会への出場を控える日本のフットボールにおける個のクリエイティビティ強化のため、元スペイン代表でFIFAワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグなどトップクラスに活躍してきたシャビ・アロンソ氏を招へいし、都内3か所でスペシャルイベントを行いました。
■指導者への挑戦は始まったばかり
その第一弾は、サッカーショップKAMO原宿にてサッカーU-21日本代表の森保一監督とのスペシャルトークセッション。
一般招待客30名を迎え「フットボールに必要な想像力」をテーマに、集まった招待客へ自身の経験を元にたくさんのアドバイスを送ってくれました。
リバプール(イングランド)、レアル・マドリード(スペイン)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)など世界最高峰のクラブで活躍し、才能あふれる選手が集うスペイン代表のMFとして2010年のワールドカップ南アフリカ大会では優勝を果たしたシャビ・アロンソ氏。
昨シーズンに現役を引退したばかりですが、第二のサッカーキャリアとして指導者への道を意識しているそうです。
長短を織り交ぜたパスセンスや、攻守の要となる中盤でピッチ上の指揮官として高いクオリティを発揮し数々のタイトル獲得に貢献した、頭脳的プレーヤーだったアロンソ氏には、当然ながら監督やコーチへの期待もかかります。
将来的にクラブチームや代表チームの監督就任の可能性を問われると、「現役を退いてまだそんなに時間が経っていないので、あまり偉そうなことは言えませんが、大好きなサッカーに関わっていきたいとは思っています。ただ、指導者になるにはどれだけ自分のサッカー観を選手に伝えられるかが大事で、そのためのチャレンジが始まっています。それが上手くいけば、何らかの形で指導者の道に進むかもしれません」
と、指導者の道に進む挑戦を始めていることを明かしてくれました。
■指導者への挑戦は始まったばかり
また、「クリエイティビティのあるプレーとはどんなものか」という質問には、「周りを生かすプレー」と回答。
印象に残っている自身のクリエイティブなプレーについて聞かれると「これと言って無いんだけど...」と謙遜しながらも、「自分のプレーはドリブルとか得点を取ることだけでなく、ボールの出し方、パスの精度が大事でした。MFだったため、周囲の選手と近い場所でプレーできるので、(攻守におけるプレーの)ビジョンを伝える事と、劣勢の時に試合展開をどうやって変えられるか、常に考えてボールを出していました」と答えてくれたアロンソ氏。
試合全体を見ながら、都度、自分のイメージを仲間に伝える事を意識しながらプレーし続けていたからこそ、各国の代表クラスが集まるメガクラブで、その存在を際立たせることができたのだとうかがい知れます。
司会の方に2005-2006シーズンにプレミアリーグのニューカッセル戦で見せた超ロングシュートはご自身のプレーの中でクリエイティビティが高いプレーでは? と質問されると、
「確かにクリエイティブなプレーだったけれども、どちらかと言うとあれは勇気が必要なプレーでした。あのチャレンジ(ロングシュートを打ったこと)は、それまで何度も失敗しているんです。あの日はたまたま上手く行きました。でもそういうリスクを冒すとき、『失敗するかもしれない』と恐れがあってはいけません」と、チャレンジすることの大切さを語りました。