インタビュー
2018年2月 3日
グアルディオラ、アンチェロッティ、モウリーニョ......名だたる監督の元でプレーしたシャビ・アロンソが語る「名将たちの共通点」
■CL屈指の名勝負「イスタンブールの奇跡」、その時ピッチでは...
サカイク世代のサッカーファンには特に印象深い試合として、チャピオンズリーグ(CL)での歴史に残る名勝負、「イスタンブールの奇跡」(※)があると思いますが、「3点差をひっくり返すには、どんなクリエイティビティを発揮し、どんなリスクを冒しましたか?」という質問には、当時の状況を思い出しながら、ピッチ内で選手たちがどう感じていたかを語ってくれました。
※2004-05シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝。当時世界最高峰のクラブであるACミラン相手に0-3という状況から6分間で追いつき、PK戦の末逆転でリバプールが優勝を果たした。
「あの時は、試合中にみんなフラストレーションがたまっていた。何人かは『もうダメだ』と思っていた選手もいました。でも一方で、何人かは『まだいける、何とかしよう』という気持ちを持っていて、そういう気持ちがあの奇跡を起こしたのだと思います」
あの試合から10年余り経っていますが、今なお鮮烈な思い出として人々の心に残るシーンを思い出しながら、ピッチ内の焦燥が伝わってくるようなアロンソ氏の回答に、集まったファンとメディアは聞き入っていました。
これまでにもクラブワールドカップなどで、何度か来日経験のあるアロンソ氏ですが、スペインから日本への移動はタフなもの。それでも長旅の疲れも感じさせず終始爽やかな笑顔をふりまくプロフェッショナルな姿からは、責任感の強さも感じられました。
そして、イベントの最後には「この機会に東京に来ることができて感謝しています。みなさん、わざわざ会いに来てくれてありがとうございます。ヨーロッパでプレーしていた時も日本人の応援を遠くに感じていましたが、このイベントで来日して、若い子とかが集まってくれたことで、みなさんを身近に感じられて最高に嬉しいです」と締め、「アリガトウゴザイマシタ」と日本語でもあいさつを。
そんな、日本のファンに日本語であいさつする気遣いも見せてくれたアロンソ氏の心遣いに大きな拍手が送られました。