インタビュー
2018年5月 1日
ピッチ外の失敗もサッカー上達の糧になる。元日本代表MF前園真聖が語る「何事にも挑戦する心」
■ピッチ外でチャレンジと失敗を重ねることもサッカーの上達につながる
また、サッカーのスキル以外で小・中学生年代に身につけておいた方がいいスキルがあるか質問すると、「チャレンジ精神」だと答えてくれました。
「何事もチャレンジしてみる、ということが大事かと。自分から『あ、ちょっとこれは無理かな』とか『失敗するのが嫌だな』とかやってみる前に諦めるのではなくて、どんどん失敗して、その失敗が経験になってくると思うので、体験から解決方法を学べます。そういった"チャレンジすることの大事さ"などを、海外などでプレーする機会により感じてくると思います。オフザピッチでも『言葉が通じなくて恥ずかしいから話しかけない』とか、コミュニケーションを取らないのではなく、小学生年代で海外のチームと親善試合をするチャンスというのを体験することは少ないと思うので、どんどん臆することなく海外の選手ともコミュニケーションを取ってもらえたらいいかなと。それが積極性になり、サッカーのプレーにもつながってくるんじゃないでしょうか」
と、失敗を恐れたり、恥ずかしいという気持ちから「挑戦しない」ことを選ぶのではなく、まずはチャレンジしてみる事、失敗をしてもそれを経験として活かし、次は失敗しないようにどうすれば上手くいくのか自分で考える力をつけることが人間としての成長につながり、サッカーでも活きると語ってくれました。
最近は失敗を恐れて最初から挑戦しない子や、すぐに「無理」と言う子が増えているとの声もありますが、考えて挑戦しないことには望む結果は得られないものですよね。それはサッカーだけでなく、学習にも言えることでしょう。
大人は、子どもが失敗を恐れず何度も挑戦する姿勢を見守り応援する姿勢でいることで、子どもたちはのびのび育っていくのではないでしょうか。
本大会では、食育や国際交流、社会貢献などのテーマに沿ったイベントに参加することで、サッカーだけでなく様々な事を知ることができる。また、大会を通じてフェアプレー精神を尊重し、仲間を思いやる心やリスペクトしあう精神の育成にも力を注いでいます。