インタビュー
2020年9月14日
イニエスタ選手から成功を夢見ている子どもたちへのアドバイス。大切なことは目標に対してどうすればいいか考えること。
ヴィッセル神戸のイニエスタ選手が、子どもたちを対象にした、オンライントークイベントを開催しました。それが「イニエスタ メソドロジー オンラインサマースクール~イニエスタ選手による、スペシャルトークセッション」です。イニエスタ選手は画面の向こうに集まった子どもたちに向けて、参考になる話をたくさんしてくれました。その様子を2回に渡ってお届けします!(文:鈴木智之)
2020年8月最終日。イニエスタ選手の話を聞きたいと、たくさんの子ども達がパソコンやテレビ、スマートフォンの前でスタンバイしました。イニエスタ選手はビデオ通話システムを使って画面に登場すると「こんにちは」と日本語であいさつ。司会の方からの質問に、次々に答えてくれました。
イベント参加者の多くがサッカーを頑張っている少年・少女、そして保護者の方々です。そこで、まずはイニエスタ選手の幼少期の話からスタートしました。
イニエスタ選手は、お父さんと仲が良いことで知られています。イニエスタ選手が子どもの頃、お父さんのホセ・アントニオさんは建設作業員として働いていました。お父さんはイニエスタ選手に、たくさんの愛情を注いでくれたそうです。
「私の父親は、サッカー選手になるための道や、サッカーへの情熱など、たくさんのことを教えてくれました。今でもたくさんの気持ちを共有し、多くのアドバイスをしてくれます。今も昔も私の目標や手本となる存在です。彼が私の父親で、とてもうれしく思っています」
イニエスタ選手はお父さんから受けた愛情を、今はご自身の4人のお子さんに注いでいるそうです。
「子どもたちには、たくさんの愛情を持って接しています。常に一緒に過ごし、色々なことに取り組んできました。私たち自身が大切だと信じていることを教え、アドバイスしています。世の中には色々な人がいます。その人たちに対して、尊敬する気持ちを持つことを教えています。そして日々、幸せを感じられるように過ごして欲しいと願っています」
愛情、尊敬、幸せといった、ポジティブな言葉を口にするイニエスタ選手。謙虚な人柄そのものの語り口に、参加者は真剣な眼差しで聞き入っていました。
イニエスタ選手がサッカーを始めたのも、お父さんの影響が大きかったそうです。
「2、3歳の頃から、家の庭でお父さんとプラスチックのサッカーボールを蹴って遊んでいました。小さい頃から、サッカーが大好きだったのです。サッカーに対して、多くの情熱を注いでいました」
2018年には、22年間過ごしたバルセロナに別れを告げ、ヴィッセル神戸で新たなキャリアをスタートさせます。加入2シーズン目の2020年元旦には天皇杯で優勝し、クラブに初のタイトルをもたらしました。
天皇杯優勝について、イニエスタ選手は「ヴィッセル神戸でもタイトルを獲得することができました。これは素晴らしいことで、とても幸せなことです」と笑みを浮かべます。
2002年にFCバルセロナのトップチームにデビューしてから、17年間のプロ生活で数え切れない栄光を手にしたイニエスタ選手。モチベーションを維持する秘訣はありまか? と聞かれると、こう答えました。
「大切なのは、目標を持ち、そこに向かって進んでいくことです。目標があることで、目指すべき場所にたどり着くためにはどうすればいいかを考え、集中して取り組むことができます。FCバルセロナがリーガエスパニョーラで連覇した時に、『3連覇を達成する』『チャンピオンズリーグのタイトルを取る』といったように、新たな目標を設定しました。うまくいくときもあれば、いかないこともありますが、目標に向けて集中し、ブレずに進んでいくことが、モチベーションを維持する秘訣です」
日本のみならず、世界中の子ども達の憧れであるイニエスタ選手。「彼のようなサッカー選手になりたい!」と成功を夢見ている子ども達に、次のようなアドバイスを送ってくれました。
「サッカーに対して、ワクワクする気持ちを忘れないでください。大切なのは、楽しんでやることです。これはサッカー選手に限らず、どんな職業についても同じことが言えると思います。サッカーやスポーツをすることは、たくさんの学びにつながります。楽しみながら、自分を信じて継続すること。夢に向かって、自分を信じて戦い続けることで、道は開けると思います」
次回の記事では、イニエスタ選手のプレーの秘訣や、お子さんとの過ごし方についてなど、貴重なお話を紹介します。
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