インタビュー
2022年7月11日
サッカー経験が浅い子でも大丈夫! セレッソ大阪とサカイクのコラボキャンプで身につく、止める・蹴る・運ぶ技術
2022年夏、サカイクはセレッソ大阪とコラボし、新たなキャンプ(3日間、宿泊なし)を開催します。それが「セレッソ大阪×サカイクキャンプ2022summer」です。
今回は関西では初となる、Jクラブとのコラボキャンプを記念し、セレッソ大阪アンバサダーの勝矢寿延さんと、サカイクキャンプヘッドコーチである菊池健太コーチが対談を行いました。
サカイクキャンプってどんなことをするの? セレッソ大阪の育成についての考えを知りたい! という方々は、ぜひ読んで参考にしてみてください。(取材・構成 鈴木智之)
■セレッソ大阪のトレーニングメソッド
菊池:セレッソ大阪さんとコラボした形でキャンプをさせていただくということで、私自身、非常に楽しみにしています。サカイクキャンプで取り組んできた「5つのライフスキル」をベースに、トレーニング自体はセレッソさんのメソッドで行うので、とても興味深いです。
勝矢:昨年より、セレッソのアカデミー技術委員長に風間八宏さんを招聘し、止める・蹴る・運ぶなどの基本技術を軸とした、セレッソアカデミーとしてのトレーニングメソッドを構築しています。小学4・5・6年生の子たちに、サッカーがより楽しくなるための具体的な基本技術を習得できる3日間になれば良いと思っています。私自身、このトレーニングを子どもの頃に取り組んでいれば、もっと上手な選手になれたのではないかと感じています。トレーニング自体は、持ち帰って親子で取り組むことができるので、そのためのポイントなども伝えていきたいです。
菊池:これまでサカイクキャンプでは、事前に「サッカーをする上で、どんな悩みを持っていますか?」というアンケートをとっていました。どこに悩んでいて、キャンプに参加することでどうなりたいのか、子どもたちの気持ちに寄り添ったサポートをしていくつもりです。子どもたちが笑顔で3日間過ごせるように、サッカーの技術だけでなく、今後のサッカー人生に関わるようなきっかけを提供することが、私達の仕事だと思っています。
勝矢:そうですね。3日間で、伝えたことの一つでも残ってくれたらOKだと思います。何か一つでも変化してくれればいいし、一つでも家に持ち帰って、継続してやってもらえればと思います。セレッソ大阪が携わるキャンプですが、サッカーの上手な子、自信のある子だけが集まる場ではなく、これからサッカーを始めたい子、サッカーを始めたばかりの子たちにも参加してほしいです。
菊池:同感です。
勝矢:ここからスタートして、日本代表になる選手が出てきてほしいと思っているぐらいです。「4年生までにサッカーをしていないと、差があってもう無理だ」ではなくて、ここからでも全然大丈夫。将来的に、逆転することは可能です。
参加してみようと思っている子どもたちは、レベルが高い子が来るキャンプだと尻込みしないでほしい。なにより、サッカーの楽しさを感じてもらえるキャンプにしたいです。
■成長に必要な、準備する力
菊池:Jクラブとの共催ということで、ハードルが高いと思われるかもしれませんが、こんなチャンスは滅多にないですよね。「プレーの良い、悪い」をジャッジされるわけではないので、夏休みのひとつのチャレンジとして、参加してほしいと思います。
勝矢:そうですね。「5つのライフスキル」のように、人間として成長する上での気づきも与えられたらと思っています。私はセレッソ大阪のスカウトとして活動していましたが、試合に向けた気持ちの準備や用具の準備ができる子は、将来的に伸びていく子が多かったです。反対に、サッカーは上手なんだけど、くつひもがほどけていたりと、準備に意識が向かない子は、上のカテゴリーに進むにつれていなくなってしまうことを何度も見てきました。
菊池:準備は本当に大切ですよね。これまでのサカイクキャンプでも、自分で用具の準備をしたり、グラウンドに行く時間から逆算して、一日の計画を立てたりといったことをしてきました。保護者やコーチに言われたことは忘れてしまいがちですが、自分で考えて準備したこと、やろうとしたことは強く残ります。そこに失敗はつきものですが、小学生年代であれば、それもひとつの経験だと思います。
勝矢:そうですね。あとはやっぱり、サッカーって楽しいものなんだと、改めて感じられる場にしたいです。上手くプレーすることができれば、楽しいと感じますよね。上手になるために、セレッソ大阪で取り組んでいるトレーニングメソッドがあるわけで、スキルを身につけることで、サッカーがもっと楽しくなります。そして、人間的な部分での気づきを与えて、サッカーと人間性の両面を高めることで、サッカー選手としてもっと成長してくれたらと思っています。
■新しい仲間と出会える場所
菊池:練習自体はセレッソさんのトレーニングがメインになるわけで、Jクラブのコーチのみなさんと3日間、一緒に過ごす場を提供できることは、素晴らしいと感じています。僕は地方出身だったので、子どもの頃はJクラブに憧れていました(笑)。いまはこうやって体験できる場があるので、子どもたちがうらやましいです。
勝矢:キャンプに参加することで、新しい仲間ができることも伝えたいですね。初めて会う子と話をして、仲良くなれた。それだけでひとつの成長であり、自信につながります。ここで出会った子と、将来どこかで再会するかもしれません。サッカーは継続して努力すれば、絶対に上達していくスポーツです。私はプロ選手として、スカウトとして、そのような選手をたくさん見てきました。
菊池:勝矢さんの経験から、子どもたちにどんなことを伝えてくれるのか、私自身、非常に楽しみにしています。コーチという立場ではありますが、選手と一緒に学びながら成長して、一緒に過ごす時間を大切にしたいです。子どもたちには、キャンプで感じたことをチームに戻って発信したり、自分の状況を知って、もっとやらなきゃいけないなとか、意識が変わる3日間にしたいですね。
勝矢:一緒に頑張りましょう。
菊池:はい。熱い3日間になりそうですね!