インタビュー
2023年2月13日
タニラダーと出会いサッカークラブを立ち上げるまでに至った理由とは
タニラダーインストラクターの資格を取得し、日々の指導に役立てている方に、お話をうかがうこの企画。今回は埼玉県近郊を活動拠点とする、エルフシュリットASの代表を務める小林良さんです。
小林さんはタニラダートレーニングに興味を持ったことで、アジリティスクールやサッカークラブを立ち上げ、日々、子どもたちの指導にあたっています。
「世界で活躍する選手を育てる」をテーマに活動する小林さんに、インストラクター資格取得の理由と、タニラダーを日々のトレーニングに役立てている様子をうかがいました。(取材・文 鈴木智之)
■指導者が正しい知識をもって動きの基礎を教えることが大切
小林さんが代表を務める『エルフシュリットAS』は、2022年6月にできたクラブです。幼稚園生から小学6年生まで、約40名が所属しています。
「コーチ経験はなかったのですが、タニラダーを知って、新規にチームを作ってしまいました」と笑顔で話す小林さん。「タニラダートレーニングを、子どもたちに継続的に指導したい」という想いが、クラブ創設のモチベーションになったと言います。
「コロナの流行が始まった頃、サッカーの練習ができなくなり、何もできない時間が長くありました。私の子どもはサッカーをしているのですが、何かしてあげられることはないかとインターネットを見ていたときに、タニラダーに出会いました」
昨今、公園でボールを蹴ってはいけないなど、子どもが自由にサッカーをできる環境は減りつつあります。そんな中、「ラダートレーニングであれば、ボールを使わないので公園でもできる」と思い、C級インストラクターの資格を取ることにしたそうです。
「私自身、東京都リーグでサッカーをしていましたが、谷さんのメソッドをもっと早く知っていれば、選手生命も大きく変わっていたのではないかと思います。他では教えてもらえないような、体の使い方や足の運び方を始め、理論でしっかり教えてくれたので、『これはすごい』と魅了されました」
現代の子どもたちは外遊びの減少により、多様な運動体験が不足しています。小林さんも痛感していて「遊びの中で自然と身につけていたものが、いまの子どもは教えてもらわないとできないようになっている」と話します。
「だからこそ、僕ら指導者が正しい知識を持って、体の動かし方など、動きの基礎を教えることが大切なのではないかと思っています。谷さんの理論はすごく納得できて、言葉や動作が明確なので、子どもたちに伝えやすいです」
■世界で戦える選手を育成するために。
小林さんには、子どもたちの指導を通じて「世界と戦える選手を輩出したい」という想いがあります。
「僕はチームとして日本一になることではなく、世界で戦える選手をどれだけ輩出できるかを考えて指導しています。日本の選手と海外の選手が試合をしたときに、フィジカル、スピード、アジリティで勝つため、違いを生み出すためには、タニラダーメソッドだよねと確信しています」
小林さんは「いまの子どもたちは学ぶ力がすごくある」と感じているそうです。その上で、指導者が必要なことを理解し、指導に落とし込むことができれば「世界で戦える選手が育てられるのではないか」と考えています。
小林さんは週に1回、アジリティトレーニングの日を設け、1月は走り方、2月は守備時に相手とボールの間に体を差し込む動き、3月はアジリティと体の向きといった具合に、月ごとにテーマを設けて取り組んでいるそうです。
成果は着実に出ており「守備の1対1が苦手だった子が、試合中に何度も体を差し込んで、ボールを奪うシーンが見られました」とうれしそうに話します。
「試合中に転ぶ子が少なくなりました。何もないところで転んだり、滑ってしまうシーンが激減しました。足幅がちゃんとつかめてるというか、足の裏の良いところで接地できているんですよね」
さらに、こう続けます。
「タニラダートレーニングをした後、子どもたちはみんな良い顔をするんです。なんかいまいちだなっていう顔をする子はいません。このトレーニングを続けていれば、間違いなく成長すると思います」
子どもの保護者から『うちの子は、プレーの出だしが遅いんです』などの質問をされることもあるそうで「僕はインストラクター資格を取得する過程で理論を学んでいるので、『大丈夫です。任せてください』と自信を持ってお伝えしています」と笑顔を見せます。
小林さんは「定期的にタニラダートレーニングができる場所を作りたい」という想いから、チームのコーチにもインストラクター資格を取得してもらい、2人体制でトレーニングに励んでいます。
「やっぱり定期的に、継続して取り組むことが大事だと思います。単発でやって、その場ではできるようになったとしても、時間が経つと忘れてしまいますからね」
エルフシュリットASは、埼玉県草加市を拠点に活動をしています。小林さんは「タニラダートレーニングは良いものなので、自分たちだけのものにするのではなく、埼玉県を始め、近隣の選手たちにも広めていきたい」と、今後のビジョンを話してくれました。
「タニラダーメソッドを学ぶ前は、子どもたちの動きのここがおかしいのではないかと感じたときに、なんとなくでしか指摘できませんでした。でも今は自信を持って指摘し、改善に導くことができます。自分が学んだことを、子どもたちの成長につなげることができていると思います」
クラブ名のエルフシュリットASの「AS」は、アジリティスクールの頭文字とのこと。これからも、サッカーが上手くなるための体の使い方に目を向け、小林さんとコーチたちは指導に力を入れていくそうです。今後の活動に注目です!
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