サッカーの指導が学べる動画配信サービス「COACH UNITED ACADEMY」会員の方々が、動画を始めとする情報を、どのように役立てているかを紹介するこの企画。

今回登場してくれたのは、神奈川県横浜市港南区で活動する『FC南台』の橋本潤さんだ。

サッカー未経験で指導をスタートし、コーチ歴14年を数える橋本さんに、COACH UNITED ACADEMYの活用方法と指導に対する想いを聞いた。（文・鈴木智之）

（横浜市港南区で活動する『FC南台』の橋本潤さん）

他のチームのコーチングが気になり、指導の勉強をスタート

橋本さんが指導を始めたのは2009年。お子さんが少年団に入ったのをきっかけに、"パパコーチ"として、活動をスタートした。

とはいえ、学生時代はテニスや野球をしており「サッカー経験はありませんでした」と振り返る。

「指導を始めた当初は、お手伝い的なコーチだったのですが、自分の子どもが気になるし、他の子達との接し方もよくわからない。アンガーマネジメントなんか全然できない、ダメな指導者でした」と苦笑いを浮かべる。

その状況で指導の手伝いをする中で、お子さんが卒団した後に「自分の子どもがいなくなったことで、全体をフラットに見れるようなった」と話す。

「そうしているうちに、他の指導者の様子に目が行くようになり『他のチームはどういうコーチングをしているのだろう』と気になり始めました。そこで池上正さんの動画を観たり、サッカーコーチのコーチをされている、倉本和昌さんのところで勉強をすることにしました」

リアルな現場で学んだことを動画で振り返る

他の指導者と交流する中で、COACH UNITED ACADEMYの話題を耳にするようになり、興味を持って入会したのが、2022年のことだった。

「池上さんや倉本さんの動画はもちろんのこと、上田原剛さんの動画もよく見させてもらっています。彼の練習会に何度か参加させていただいたことがあるのですが、教え方やアウトプットの仕方が素晴らしいと感じます」

橋本さんは、上田原コーチを始めとする、様々な指導者と交流を持つ一方、そこで学んだことを再確認する場として、COACH UNITED ACADEMYを活用しているという。リアルの学びをオンラインで補完するという、理にかなった学び方をしているのだ。

「COACH UNITED ACADEMYの動画を見ながら、自分が学んだことを振り返ったり、この現象を講師の方々はどう言語化しているのか、どういう風に言えば、子どもたちにうまく伝わるかなといったところを参考にしています」

COACH UNITED ACADEMYに掲載されている、トレーニング動画を活用することもあるという。

「上田原さんのパス＆コントロールのトレーニングは参考にさせてもらいました。子どもたちに説明するときの言葉を聞きながら、自分の指導に落とし込んでいます。説明が上手な人の動画を見ると、フレーズや言葉遣いが整理されているので、わかりやすいんですよね」

自分を知ることは成長につながる。そのためには学ばなくてはならない

橋本さんに、COACH UNITED ACADEMYに入会してよかったと思うことを尋ねると「他のコーチとコミュニケーションをとる中で、COACH UNITED ACADEMYの内容が題材として上がったときに、自分もついていけるようになったこと」と話す。

YouTubeを始め、インターネットには様々な指導動画が溢れているが、橋本さんはCOACH UNITED ACADEMYの特徴を「有名な指導者が出演していて、時代に即した内容になっているところ」と表現する。

「子どもたちの特性も年々変わっているので、年代や性質に合わせた情報が整理されているのも、COACH UNITED ACADEMYの良さだと思います。トレーニングをオーガナイズする際の参考になりますし、動画がカテゴリーごとに整理されているので、自分が必要とする動画を探しやすいのもいいですよね」

自身は会社を経営するかたわら、週末はサッカーコーチとして活動する橋本さん。お子さんが卒団した後も、コーチは続けている。

その理由を「子どもたちと一緒に、自分も成長することができるから」と話す。

「成長するためには、学ぶことが大切です。私自身、学びに投資することで、新たな知識を得られるだけでなく、自分自身を知るきっかけになっています。指導者として活動する中で、自分はどんなコーチなのかを考えて、自分を知ることは成長につながると思います。そのためにはCOACH UNITED ACADEMYのような学びの場には、なるべく投資しようと思っています」

橋本さんはCOACH UNITED ACADEMYについて「これほど安い金額でやっていただけるのはありがたい」と笑顔を見せる。

「わずかな金額で、これだけ整理されたものを見ることができるのは素晴らしいと思います。お金を払うことで、それ以上のものを対価として得る。その考えは、これからも大切にしていきたいです」

子どもたちに、よりよい指導を届けるため。そして自身の成長のために、学びを続ける橋本さん。彼の学びに、終わりはない。