サッカー豆知識
2012年1月11日
決勝で6ゴール。高い攻撃力を誇るFCトッカーノが初優勝【バーモントカップ大会レポート2/2】
1月4日~6日、東京の駒沢体育館・屋内球技場で行われた「バーモントカップ第21回全日本少年フットサル大会」。その熱戦のレポート後編をお届けします。
↑優勝した東京都代表FCトッカーノ。代表のJ2北九州三浦泰年監督も駆けつけました。
■得点力高いストライカーを軸に戦い、大会を制したFCトッカーノ
そのベガルタ仙台ジュニアを決勝で下したのは、東京都代表のFCトッカーノでした。FCトッカーノは1次ラウンドから準決勝まで全て3得点以上で勝利し、高い攻撃力を見せていました。準決勝群馬県代表ファナティコス戦も接戦となりましたが、自慢の攻撃力で3-2と勝利し、決勝へと勝ち上がってきました。最前線の堀脩大(しゅうと)選手はその名の通りシュート精度がとても高く、身長164cmと体格にも恵まれていて、堀選手の得点力を生かした好チームでした。
決勝は前半、どちらのチームも慎重に試合を運び、0-0のスコアレスで後半に入りました。ゲームが動いたのは後半。13分にベガルタ仙台ジュニアのキャプテン郷家選手が先制ゴールを決めました。しかし、堀選手が「チャンスが必ず来ると思っていました」と語った通り、攻撃力に自信を持つFCトッカーノは落ち着いていました。ベガルタ仙台ジュニア陣内に積極的に攻め込み17分、19分と堀選手が連続ゴールを決めて逆転。その後はベガルタ仙台ジュニアの守備の集中力が切れて、試合終了までに4ゴールが決まり、6-1で高い攻撃力を誇るFCトッカーノが勝利しました。
↑決勝で大量6得点を挙げて喜ぶ東京都代表FCトッカーノの選手達。
FCトッカーノはJ2ギラヴァンツ北九州の三浦泰年監督が代表を務めるチームです。大嶋康二監督が「三浦代表は技術だけではなくハートも大事にします。ドリブルもパスもそれをいつ使うと有効かを彼ら自身で判断できるように指導しています」と語る通り、現在は北九州で指揮を執る三浦さんの意志を引き継ぎ、個の技術のレベルアップとハートの強い選手の育成に取り組んでいます。「お互い良い試合をしようとしていたと思いますが、決勝戦はそんなに簡単ではありませんでした。この大会のテーマだった『普段通りできるかどうか』だけを基準に見ていたので、それをちゃんとやり続けてくれたからこういう結果になったと思います」と決勝を振り返り、普段通り平常心で戦えた選手達を讃えました。
↑FCトッカーノ堀脩大選手は、高い得点能力を見せベストプレーヤーに選出。
大会ベストプレーヤーに選出された堀選手は「決勝は流れにのって点が取れました。初の全国優勝ですごく嬉しかったです」と優勝を喜びました。今年4月からはFC東京U-15深川への加入も決まっており、「世界で活躍できるメッシのような選手になりたいです」と大きな夢を語ってくれました。
様々なドラマがあった3日間。参加した選手の皆さん全てが、今後もサッカー・フットサルに楽しく取り組み、将来のサッカー日本代表やなでしこジャパン、そしてフットサル日本代表目指して、今後の練習に励んでくれることを願っています。
↑優勝を決めて喜ぶFCトッカーノの選手達。
↑ベストプレーヤーに選出された10名の選手。
【大会結果】
優勝:東京都代表 FCトッカーノ
準優勝:宮城県代表 ベガルタ仙台ジュニア
3位:茨城県代表 鹿島アントラーズジュニア
3位:群馬県代表 ファナティコス
ベストプレーヤー賞:
北海道代表 SSS札幌サッカースクール 田古直也
宮城県代表 ベガルタ仙台ジュニア 郷家友太
宮城県代表 ベガルタ仙台ジュニア 荒井秀賀
茨城県代表 鹿島アントラーズジュニア 山本瑞樹
栃木県代表 エスペランサモオカ 齋藤雅之
群馬県代表 ファナティコス 奥抜侃志
東京都代表 FCトッカーノ 堀脩大
山梨県代表 ASコーフフットサルクラブ 塚田裕介
静岡県代表 SJFSC・ピヴォ 酒井駿吾
京都府代表 京都長岡京SS 梅津凌岳
なでしこ賞:
岩手県代表 ジュニア・アントス・フットボールクラブ 湯沢小春
フェアプレー賞:
東京都代表 FCトッカーノ
小学生年代におけるフットサルの日本一クラブを決める日本サッカー協会主催の全国大会。毎年秋から年末にかけて各地で予選が行われ、決勝大会は翌年の1月に駒沢体育館で開かれる。ハウス食品が協賛しており、バーモントカップと呼ばれている。
過去、第1回大会には、小野伸二(清水)、第9回大会には金崎夢生(名古屋)など、多くのJリーガーも出場している。
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