サッカー豆知識

2014年8月 5日

【全少】発足4ヶ月・登録選手10人で全国に到達した沖縄の少数精鋭

 8月4日、全日本少年サッカー大会、2日目。この日から1グループあたり4チームでのリーグ戦形式の一次ラウンドが始まりました。時折、大粒の雨も降り出す中、各都道府県代表48チーム(前年度優勝の茨城県からは2チーム)は、午前と午後に1試合ずつ試合をこなし、熱戦を繰り広げます。
 
 その大会2日目、登録人数わずか10人という少数精鋭のチームが、全国の舞台に立ち、強豪チームの猛者達に挑みました。そのチームは、沖縄県エスペランサFCです。
 
 
 最も遠い沖縄から遠征してきたエスペランサは、発足わずか4ヶ月で全国出場を決めるという快挙を成し遂げたチーム。しかも、県予選を戦っている最中は、登録人数がさらに少ない9人で、控えは1人しかいない状況でした。これに関して、石井祐司監督は、「もともと能力が高い子達が他のチームから移籍してくれたりして、人数が少ないためにしっかりまとまることができた。この団結力と、それを活かしたポゼッションがうちの強みです」と、発足後わずかな期間で初出場を成し遂げた成功の秘訣を語ります。こうして団結力で全国行きの切符を手にしたエスペランサは、躍進を誓って静岡に乗り込みました。
 
 
 しかし、全国の壁は、想像以上に高かったようです。初戦のサンフレッチェ戦では、序盤の10分でいきなり3失点を喫し、いきなり出鼻をくじかれます。その後、屋冨祖正也選手が体の大きさを活かしストッパーとしてプレーし、小柄な吉松秀隼選手は機動力を活かしカバーリングを遂行する守備が機能しはじめたのもあり、試合はやや落ち着きはじめます。そして、テクニシャンの屋冨祖悠斗選手が中盤でゲームを作りつつ、前線の友寄慈安選手も巧みなボールタッチや高いキック精度を披露し、得意のパスワークを垣間見せます。すると15分にその友安選手が意地の一点を決めますが、反撃もここまで。後半にさらに、2点決められたエスペランサは、5-1で敗戦。黒星で大会をスタートすることになりました。
 
 
 この結果を受け、石井監督は、「すぐに切り替えて、全国という難しい舞台でも、ボールを大事にしながら自分達の判断でボールを動かせるということを次戦こそやって欲しい。その中で相手の個の力に上手く対応して、得点に結びつけたいです」と、第二戦への抱負を語り、次の戦いに臨み…
 
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