サッカー豆知識

2014年10月30日

西村雄一主審が語る、サッカーでの視力の大切さとは?

サッカーにおいて欠かすことのできない『見る力』。一瞬で選手同士の交錯を見極め、正確な判断が求められる審判は、もっとも『見る』能力に長けている存在かもしれません。いわば『見る』プロフェッショナルが語る、サッカーにおける視力の大切さとは?
 
 
―― 西村さんがサッカーの審判をめざすようになったきっかけは何ですか?
小学5年生からクラブチームに入り、高校生になるまで選手としてプレーしていました。所属チームでは、中学生になったら小学生を、高校生になったら中学生を教えるというスタイルで活動していました。その中で自分がコーチしていた子どもたちが間違った判定で負けてしまった試合がありました。その時の子どもたちのとても悲しい表情を見て、判定ひとつで選手の努力や頑張りが報われなくなることがあってはならないと思い、私は選手のために審判になろうと志しました。4級、3級、2級、1級と審判資格を取得して、キャリアアップを図ってきました。そして、2004年に国際審判員に登録され、審判を職業とするプロ契約を日本サッカー協会と結びました。
 
―― 今まで立ち会った試合の中で、最も印象的だった場面は?
2011年の東日本大震災復興支援チャリティーマッチですね。多くの方々の記憶に残っていると思いますが、その試合で、三浦知良選手がゴールを決めたあの場面です。あのカズ選手のゴールは、被災地の皆さんへ日本中の思いを込めた素晴らしいゴールだったと思います。主審として、誰もが分け隔てなく歓喜したあのゴールに居合わせたことをうれしく思っています。一生忘れることのできないゴールですね。
 
 

■より『見える』ことで、サッカーの楽しさを実感できる

―― 審判員にとってもサッカー少年にとっても眼は重要ですよね。
瞬時にフォーカスを絞る、広い視野を確保する、一瞬だけ見た物の順番を覚えておくなど、審判員にとって眼は重要です。サッカー選手も同様に、ボール、味方、相手などがしっかり見えることで、サッカーの楽しみを実感できるのではないかと思います。サッカーは、目から入ってくる情報を次にどうつなげるかでゲーム展開は大きく変わります。もし、それらの情報がぼやけていて次へのアクションがとれないとしたら…
 
続きはイワキメガネ ウェブサイトで>>
 
 
西村雄一さんインタビュー(2011年5月掲載記事)
選手の夢を叶えられる審判に
プロでも4級でもピッチで判断すべきことは同じ
 
1

関連記事

関連記事一覧へ