サッカー豆知識
2018年6月 5日
指導者に「やれ」と言われるより効果的!? 選手が自ら目標に突き進むための気持ちのくすぐり方
■選手をその気にさせる方法
(写真は過去のサカイク女子キャンプ)
越智さんは本をたくさん読み、多くの人と会い、様々なことを吸収しているそうです。そうして得た知見を選手たちへの指導、コミュニケーションに生かしています。
「私の考えとして、人間が本来備わっているものを利用する、引き出したい想いがあります。楽しいと苦しい、明るいと暗い、どっちがいいですか? というと、誰でも明るくて楽しい方を選びますよね。お尻を叩いてやらせるのではなく、やり方次第で自分が持って行きたい方向に導くことは可能で、それが僕の中で"仕掛ける"ということなんです」
セミナーでは、越智さんが普段行なっている仕掛けを、具体的かつ多岐にわたって話してくれました。いわゆる「サッカーの指導」についてのセミナーではなく、チームビルディングやコミュニケーション、そして「選手をその気にさせる方法」に意識を向けた"越智スタイル"の指導術は参加者に多くの刺激を与え、様々な視点から指導を見つめ直す、良い機会になったようです。
越智健一郎(おち・けんいちろう)
愛知県出身。2000年から指導者として活動をはじめ、2004年から京都精華女子高校女子サッカー部監督、2015年からバニーズ京都SC ゼネラルマネージャーを務める。
京都精華女子高校サッカー部を2013年の高校選手権で全国3位、2014年の全国インターハイで準優勝に導いた。
バニーズ京都SC
宝塚バニーズが2006年に京都へ移管された際にバニーズという名前を引き継ぎ誕生。「京都の地から世界に羽ばたく、プライド高き夢と希望のある輝く日本一のクラブチームづくりを目指す」というビジョンを掲げ、5つのモットー(1.フェア 2.礼儀正しさ 3.プロフェッショナルとしての自覚 4.ひたむきさ 5.オープンなコミュニケーションの実現)を大切に、地域で愛されるクラブを目指し活動している。
2017年の入れ替え戦に勝利しなでしこ2部に昇格。
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