サッカー豆知識
2021年8月23日
オフサイドとは? どんな状態がオフサイドか、難解なサッカーのルールを図で解説
サッカーを始めたばかりの人の中には、オフサイドがいまいちわからない人も多いのではないでしょうか。
子どもがサッカーを始めたばかりのころは、特に難解なルールと認識されています。試合を見ていて笛が吹かれたけど、「今何があったの?」とよくわからなかった経験を持つ人も多いもの。
この記事では、オフサイドとはなんなのか、その概要について解説します。オフサイドを理解することでプレーの向上につなげられるほか、試合観戦もより楽しいものとなるはずです。ぜひ参考にしてください。
<目次>
1.オフサイドとは
2.オフサイドの位置(オフサイドポジション)
3.オフサイドポジションにいる=オフサイドではない
4.オフサイドの再開方法
5.オフサイドのルールの見直し
6.まとめ
1.オフサイドとは
オフサイドは、簡単にいうと攻撃側のチームの待ち伏せ行為を禁止するためのルールです。
詳しくは後述しますが、待ち伏せができないことによって、相手のディフェンスラインとの駆け引きが生まれ、サッカーをより面白いものにしていると考えられます。
2.オフサイドの位置(オフサイドポジション)
オフサイドは、味方選手がパスを出す際に、オフサイドポジションにいる選手がパスを受けるもしくはパスを受けようとした時にとられます。
オフサイドポジションとは、相手陣内でなおかつボールより前の、相手チームの後方から2番目の位置にいる選手よりも相手ゴールに近いエリアのことです。
日本サッカー協会のホームページでは以下のように定義されています。
オフサイドポジションとは、以下の3つをすべて満たした位置を指します。
①守備側チームのフィールド内
②ボールより守備側チームのゴールラインに近くにいること
③後方から2人目の守備側競技者よりゴールラインに近くにいること
出典:公益財団法人日本サッカー協会「ルールを知ろう!」
簡単にいうと、相手陣内でパスを受けようとする際に自分の目の前に相手選手が一人しかいないとオフサイドポジションにいることになり、オフサイドを取られてしまいます。
なお、選手の頭や胴体、足の一部でもオフサイドポジションにあればオフサイドを取られます。そのため、試合においては数センチ単位で攻撃側の選手とディフェンの選手との間で駆け引きが行われています。
3.オフサイドポジションにいる=オフサイドではない
オフサイドに関して注意しなければならないのが、オフサイドポジションにいるだけでオフサイドをとられるわけではないことです。味方選手がパスを出す瞬間にオフサイドポジションにいてもそのボールに関与しない・相手選手の邪魔をしなければオフサイドとはみなされません。
また、ゴールキック・コーナーキック・スローインでボールを受ける場合、オフサイドは取られません。
4.オフサイドの再開方法
オフサイドを取られた時は、相手チームの間接フリーキックから再開されます。間接フリーキックとは、キックしたボールが直接ゴールに入っても得点とはならないフリーキックのことです。
間接フリーキックの後キッカー以外の選手が一度ボール触れていれば得点が認められます。ちなみに、間接フリーキックの際は主審が片手を上げます。
5.オフサイドのルールの見直し
サッカーでは毎年ルールの見直しや改正が行われていますが、オフサイドに関してもルール改正が行われると言われています。
現行のオフサイドは頭や胴体、足などが一部でもオフサイドポジションにあればオフサイドであると判定されます。しかし改正後は、体の一部が相手選手と同じラインにあればオフサイドと判定されません。
例えば、体のほとんどの部分が現行のオフサイドポジションにあったとしても、足や頭が相手選手と同じ位置もしくは相手選手よりも後方にあればオフサイドにはなりません。
ここまで読んで「あまり大きな差ではないのでは? 」と思う人もいるかもしれませんが、このルール改正が実現すると、これまでよりも半歩〜1歩ほどポジションを前に取ることができます。1歩の違いはサッカーにおいては大きな違いであり、ゴールにつながる可能性が高まると考えられます。またディフェンダーはオフサイドが取りにくくなるため、より守備的になるかもしれません。つまり、この改正はサッカーの試合全体にも大きく影響する可能性があるということです。
6.まとめ
今回は、オフサイドの概要から具体的な条件、さらにはルール改正などについて解説しました。攻撃側の待ち伏せ行為を禁止するオフサイドがあることによって、攻守の駆け引きが行われており、この駆け引きの存在がサッカーをより面白いものにしているといっても過言ではありません。ぜひ、今回の内容を参考にオフサイドのルールを覚えてください。