サッカー豆知識

2022年8月 9日

速く走れるようになり、キック力も高まる! 子どものポテンシャルを引き出す「正しいシューズの選び方・履き方」

現在、日本サッカーミュージアム内で、夏休みの自由研究制作ができるイベントを開催中です。(8月15日まで テーマは「日本代表歴代ワールドカップを学ぶ!ワークブック」「10分工作で遊ぼう!グループE 紙コップけん玉」)

8月1日から3日にかけては、サッカーについて学ぶスペシャルトークイベントが開催されました。

その中の一つ、アディダスフットボール フットウェアマイスターの箕形寛之さんを招いて行われた「シューズの履き方・選び方」では、知っているようで意外と知らない、足に合ったシューズの正しい選び方と履き方を紹介しました。

 


参加した子どもたちと記念撮影

 

■正しいシューズの選び方・履き方でキック力も高まる

サッカーシューズをなぜ正しく履かなければいけないのか。みなさん分かりますか。

箕形さんが「間違えた履き方をすると、速く走れなかったり、転びやすかったり、強いボールが蹴れないから」とその理由を説明すると、子どもたちだけでなく保護者のみなさんも真剣に耳を傾けていました。

シューズを正しく履くことによって、速く走れるようになる、相手選手とぶつかっても倒れなくなる、強いボールが蹴れるようになる、など子どもたちが持っている本来の力を十分に発揮できるようになるのだそうです。

 

サカイクの最新イベントや
お得な情報をLINEで配信中!

 

■大き目サイズを買うのはNG、ケガの原因にも

また、成長期の子どもは、洋服も靴もどんどんサイズアウトしてしまうので、サッカーのスパイクにおいても「すぐ大きくなるから」と少し大きめのものを買いがちではありませんか?

ですがそれは、ケガにつながるので止めてほしいと箕形さんは言います。

正しいサイズは、つま先に1cm程度の余裕があること。ちょっと大きめの靴を買って長く履かせようとする方も多いと思いますが、大きすぎる靴は痛みやケガの元なのだそう。子どものころは自分でどの位が適切なサイズか分からないので、シューフィッターがいる店舗などでサイズを見てもらい、感覚を覚えることが大事だと教えてくれました。

ほかにも、グラウンドに合わせてスパイクを選ばないと、ケガのリスクが高まるというお話も。スタッドの長さ、形状は天然芝向け、人工芝向け、土のグラウンド向けで異なるので、グラウンドに合ったものを履かないと、グリップが効かず、すべってケガをするなどのリスクがあるという話には、保護者の方々も大きくうなずきながら納得の表情を見せていました。

 

■スパイク、トレシューの正しい履き方

靴の正しい履き方は、大人でも意外に知らないものです。今回箕形さんが教えてくれた、正しい履き方は以下の通り。大事なのは履く時だけでなく、脱ぐ時も一緒です。

スパイクやトレーニングシューズのフィット感を高めるだけでなく、靴を傷めにくくし、長持ちさせるためにも大事なことだそうです。

<正しい履き方>
1.一番前まで靴ひもを緩める
2.座ってかかとをトントンして足とシューズを合わせる
3.座って、もしくは片膝をついて靴紐を締める
4.脱ぐときも一番前まで靴ひもを緩める
5.脱いだ靴は直射日光が当たらない、風通しのいいところで乾かす


教えてもらった履き方を実践。いつもよりフィット感が高まったことを実感していました

 

この時、持ち込んだスパイクやシューズを実際に履いてみる時間が設けられ、子どもたちは、早速教えてもらった通りの履き方を実践しフィット感の高まりを実感していました。

履く時は、まずはかかとを合わせてから紐を締めるのが重要なのだと箕形さんは言います。

この履き方の特長は、かかとの衝撃吸収効果が高まること。かかとには骨の周りにクッション材の機能として脂肪がついているのですが、かかとの部分で足と靴がぴったり合うことで、かかとの脂肪の衝撃吸収機能が活かされるのだそう。

成長期の足は柔らかく不安定な状態であるため、かかとを正しく成長させることが、かかとの上についている身体全体を支えるために重要なのだそうです。そのために、かかとをしっかり保持する靴の芯材の効果を活かすためにも、かかとを合わせる履き方が大事なのだと教えてくれました。

小学生年代の子どもたちが抱えるケガ、痛みの箇所でよく挙がるのが「かかとの痛み」ですが、靴の選び方と履き方で予防できるそうなので、ぜひ今後の靴選びの参考にしてみてください。

 

サッカー少年の親が知っておくべき
「サカイク10か条」とは

 

■子どもたちが一番「教えて!」となったのは、ほどけない靴ひもの結び方


イベント終了後に行われた「ほどけない靴ひもの結び方」レクチャー

 

イベント終了後には、質疑応答で声が上がった「ほどけない靴ひもの結び方」をレクチャー。

箕形さんに結び方を間近で見せてもらえることになり、イベントに参加したすべての子どもたちが「教えて、教えて!」と集まり、夢中でその手元を見て学んでいました。

小学生年代だと靴ひもを結ぶ作業に慣れていないこともあるため、試合中に紐がほどけても上手く結べなかったりするようで、レクチャーを受けた後は会場に敷かれた人工芝のカーペットの上で何度も練習するなど、「紐の結び方」はこの日一番の盛り上がりを見せていました。


日本サッカーミュージアムでは、こういったスペシャルイベントのほかに夏休みの自由研究にもおすすめの、制作イベントを、8月15日までに開催しています。

日本代表が出場した過去6大会と今年のワールドカップを調べてまとめることができるワークブックを制作できる「日本代表歴代ワールドカップを学ぶ!ワークブック」と、日本代表が今年開催のワールドカップカタール2022のグループリーグで対戦する国の国旗やカラーで飾り付けできる「10分工作で遊ぼう!グループE紙コップけん玉」制作ができるイベントを用意しています。

ぜひ夏休みの思い出作りや自由研究制作に、日本サッカーミュージアムへ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

サッカー少年の親が知っておくべき
「サカイク10か条」とは

 

1

関連記事

関連記事一覧へ